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▽ こびとさん。 ページ10
実はわたし、森に住む小さな小さな、姫。
普通の人間からしたら、10cmもない小さなお姫様。
本当は、わたしだって、人間だったの。
友達の身を守ったら、消えてしまってた。だけど魔法使いさんが、わたしをこの姿にしてくれたんだ。
「いいことをしていれば、いつか戻れる」
この言葉を信じて。
いつでも生きてきた。
…今日は遠くまで来た。
お母さんからの頼まれ事。
ﾍﾞﾘ-を取りに、白いお城の裏庭まで。
でもこのお城には、怖いお化けが居るという噂。
まさかとは思うけど。信じてなかったんだ、そんな噂。
お母さんの好物。
少し無理して赤いﾍﾞﾘ-と青いﾍﾞﾘ-を２つずつ鞄に入れて。
足取りが重い帰り道。
お城を出ようとした時急に聞こえた声。
「待って、帰らないで」
… 怖い。
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作者名：やぶいの！！ | 作成日時：2016年6月24日 2時
