【SERVAMP】彼と吸血鬼の恋 (ページ9)

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第8話ページ9

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だけどさすがに生身の人間が吸血鬼に立ち向かうのは無茶が過ぎるよ城田くん！もう私の正体がバレても仕方がない、彼らが助かる方法はこれしかないのだから。

貴「”我に宿りし力よ、今こそ覚醒(めざ)めよ”！」

真「…え？神崎さん…！？」

貴「貴方こそ逃げなさい！ここは私がやるわ！」

城田くんは今、すっっごくビックリしてるんだろうな。

だって、今の私は─────

ク「姉、さん…！？」

”サーヴァンプ”なのだから。

真「姉さん！？クロ、どういうことなんだ？神崎さんが、お前の姉…！？」

ク「オレだって困惑してる…それ以前に、生きてたのか…！」

真「…！それって…」

貴「話はこの子を壊してからね！

…はぁ、せっかく正体隠して友達と楽しくしてたのに全て台無しじゃない。最悪だよ、アンタが目立ちたいとかアホみたいな動機でソレを壊されてさ。

生きて帰すわけにはいかないな。

”死のため循環を(デスループ)”」

そう呟いた瞬間、手品師兼敵の吸血鬼はボロボロになった。

真「かっ、神崎さんっ、もういいよ！そいつ、意識ないし…!」

貴「城田くん、それ、本気で言ってる？コイツは君たちの命を狙って、下手したら殺されてもおかしくはなかった。これは真っ当な正当防衛。私の友達を傷付けた報いだよ」

平常でいられるわけないじゃない。大切な人を失って、人間という脆さにずっと絶望していた私にも、やっと”友達”ができたんだから…！