51話 ページ10
嫌な予感がすると同時に隣から何やら爆破する音が聞こえる。そう言えばウチのクラスの強個性2人とは僅差だったなぁと思いながら振り向くと、人をも殺せそうな目で私を睨みつけている
マ『轟が続いて3位！爆豪が4位でフィニッシュだ！』
声高らかに実況するマイク先生。それがまた気に障ったのか、ただでさえ目立つ吊り目なのに顔から出るんじゃないかってくらい彼の目は更に吊り上がってしまった。
貴｢ご、ごめん？｣
取り敢えず謝っとこう。最推しは可愛いけど怒らせたらおっかないもんね。
爆｢テメェ…ただのモブ火玉のくせによォ…入試ン時と言い今と言い、何俺の先を行ってくれてんだアァ？｣
ミシミシと音がしそうなくらい頭を強く掴んでくる。正直結構痛い。推しよ、私に優しくするのかキツく当たるのかどっちかにしてくれ。
焦｢おいやめろ爆豪、Aが嫌がってるだろ｣
爆｢あ"！？俺に指図すんなや！！｣
貴｢いだだだだだ！！ちょ、タンマ！爆豪くんそれ以上はギブ！！……って、は……？｣
余りの痛さに涙目で訴えかけたけど、それ以上に焦凍くんから信じられない言葉が発せられて一瞬思考が停止した。
貴｢え、轟くん、い、今、私のこと名前で…｣
焦｢…？呼んでたか？悪ぃ、多分無意識だ。嫌だったなら忘れてくれ｣
先程まで頭をがっしり掴んでいた勝己くんでさえも驚いて手を退けてしまう出来事。あぁそっか、焦凍くんは従姉弟に"似ている私"を従姉弟と重ね合わせているんだ。
…もしかして、これは。
…いや、いい方に思考を変えようとしたけれど、それでも期待しちゃダメだ。私の"もしも"が気のせいだったらどうするの。
どことなく気まずい雰囲気になってしまった私たち2人を鋭く赤い眼光が睨みつけていたなんて、この時はまだ知る由もなかった。
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shelllove31(プロフ) - この作品は本当に面白くて！これからも応援してます！！ (10月18日 15時) (
レス) @page2 id: 306f7ebf5d (このIDを非表示/違反報告)
yuumin - この作品は神です！ 設定とか考えるのは難しいですよね・・・。 レーズンさんのほかの作品も読みたくなりました！ 頑張ってください。 (2022年11月24日 13時) (レス) @page2 id: a4f8ad7b79 (このIDを非表示/違反報告)
レーズン(プロフ) - ひまさんさん» コメントありがとうございます！ひぇ、小説も絵も褒めて頂けるなんてめちゃめちゃ嬉しいです…！悔いのないように最後まで更新頑張るので、これからも宜しくお願いします！ (2021年9月5日 23時) (レス) id: ec6c9ca54e (このIDを非表示/違反報告)
レーズン(プロフ) - リッパーさん» お返事遅くなってしまってすみませんでした…コメントありがとうございます！面白いと言って貰えて本当に嬉しいです。最後まで更新頑張るので、これからもどうか宜しくお願いします…！ (2021年9月5日 23時) (レス) id: ec6c9ca54e (このIDを非表示/違反報告)
ひまさん - あと、絵がとても上手ですね！羨ましいです。 (2021年9月3日 22時) (レス) id: 753d3bcd80 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：レーズン | 作成日時：2020年11月8日 17時
