50話 ページ9
最終エリアは地雷ゾーン。よく見ると地雷がある場所は分かるようになっているらしいけど、慎重になりすぎて順位を落とすなんてことだけは避けたい。
私の後ろを般若顔で走っていた勝己くんも地雷ゾーンで一旦立ち止まる。でも彼らは個性上、機動力が優れているから難なくクリアしてしまうんだろうな。
さて、私はここをどうやって切り抜けようか。
1位を争って焦凍くんと勝己くんが妨害だらけのガチンコ対決を行っている中、私はひたすらに考えた。わざと地雷を踏んで起きた爆風を利用するか、いっその事序盤で見せた跳力を信じて地雷ゾーンを飛び抜けるか。
周りに被害をもたらさず、かつ最短ルートで行くには後者の方が良いだろう。ロボの時も綱渡りの時も私の火玉は良く弾んでくれた。…よし！私は私の個性を信じる！！
そう決めて助走しようとした、その時。
そう、私は予めストーリーを知っていながら今の今まで"忘れていた"のだ。
ここでロボの破片を使い、大量の地雷を爆発させた勢いを活かして私たちの頭上を通り過ぎる男───
"緑谷出久"の存在を。
マ『ここで先頭が緑谷に変わったぁ〜！おいイレイザー、お前んとこの生徒マジでどんな教育してんだよ！』
相『俺は何もしてない。アイツらが勝手にやり合ってるだけだ』
緑谷くんが先頭になったことで焦った2人が慌てて走り出すも、もう遅い。
貴｢私もいることを忘れないで欲しいな…！！｣
緑谷くんに続くように、私も駆け抜ける2人の頭上を飛び越えた。
爆｢なっ…！？てめ、｣
焦｢玉石…っ！？｣
貴｢ごめんね2人とも！お先！！｣
爆｢俺の先を行くんじゃねぇぇ！！｣
爆破を起こして距離を詰めようとするも、再び私が地雷を使った爆風で距離を引き離したため、一足早く細い通路に入ることが出来た。
向こうの方で大きい歓声が聞こえたから、きっと緑谷くんはもうゴールしたのだろう。そんなことを考えていたら少し先に光が見えてきた。ゴールである。
マ『そして！続いてヒーロー科A組、玉石Aが2位でゴールだぁ〜！！』
ドっと歓声が沸き、パネルには私の名前と順位が表示された。よし、滑り出しは上々！小さくガッツポーズをしようとしたところ、私は誰かに頭をがっしり掴まれてしまった。
んんっ、嫌な予感がするぞ。
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shelllove31(プロフ) - この作品は本当に面白くて！これからも応援してます！！ (10月18日 15時) (
レス) @page2 id: 306f7ebf5d (このIDを非表示/違反報告)
yuumin - この作品は神です！ 設定とか考えるのは難しいですよね・・・。 レーズンさんのほかの作品も読みたくなりました！ 頑張ってください。 (2022年11月24日 13時) (レス) @page2 id: a4f8ad7b79 (このIDを非表示/違反報告)
レーズン(プロフ) - ひまさんさん» コメントありがとうございます！ひぇ、小説も絵も褒めて頂けるなんてめちゃめちゃ嬉しいです…！悔いのないように最後まで更新頑張るので、これからも宜しくお願いします！ (2021年9月5日 23時) (レス) id: ec6c9ca54e (このIDを非表示/違反報告)
レーズン(プロフ) - リッパーさん» お返事遅くなってしまってすみませんでした…コメントありがとうございます！面白いと言って貰えて本当に嬉しいです。最後まで更新頑張るので、これからもどうか宜しくお願いします…！ (2021年9月5日 23時) (レス) id: ec6c9ca54e (このIDを非表示/違反報告)
ひまさん - あと、絵がとても上手ですね！羨ましいです。 (2021年9月3日 22時) (レス) id: 753d3bcd80 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：レーズン | 作成日時：2020年11月8日 17時
