47話 ページ6
貴｢あ、ありがとう！全然気付かなかった！｣
私は一体大事な髪飾りを何度落とせば気が済むのか。まぁ"貰ったその時"から付けてるし、もしかしたらピンの部分が脆くなってるのかもしれない。
そろそろ保管用に繰り下げかな〜と思いながら受け取ろうとした。
…が、
貴｢…えっと、轟くん…？｣
私の右手は空振りして、肝心の髪飾りは焦凍くんによって高く持ち上げられていた。
貴｢あの…何して…｣
焦｢…関係ねぇお前にこんな話しても迷惑なだけかもしれねぇが…お前、すげぇそっくりなんだ。10年前に姿をくらませた、俺の従姉弟に｣
貴｢…っっっ！？｣
一瞬ドキリと心臓が飛び跳ねた。大丈夫、そっくりだと言われただけでまだ本人だとバレたわけじゃない。落ち着け玉石A！
焦｢世界には同じ顔の奴が3人いるって話あるだろ？その内の1人がお前なんじゃないかってくらい…似てるんだ。しかも、名前までもが"全く一緒"で…悪ぃ、お前にこの話しても知ったことじゃねぇよな｣
貴｢そう、だね…。ねぇ、何でそれを私に話したの？ただ似てるってだけじゃ貴方もわざわざ口に出したりしないはずだけど｣
焦｢俺は、俺の親父に傷付けられたことでどこかへ行っちまった従姉弟を10年間ずっと探してんだ。燃えるように赤い髪と目、ショートボブ、そして…左腕に火傷の跡があることくらいしか情報はねぇんだが…
玉石、本当にお前にそっくりなんだよ。雄英内でそんな奴を見かけたことはねぇか？｣
…取り敢えず、焦凍くんが私との再会を望んでいることは分かった。でも、見つけたその後はどうするんだろう。罵倒のオンパレードだったら嫌だなぁ。
貴｢…悪いけど、見たことないかな｣
焦｢…そっか。悪かったな、引き止めちまって｣
貴｢ううん。…轟くんの従姉弟さん、無事に見つかるといいね｣
焦｢あぁ｣
今度はちゃんと髪飾りを受け取って、焦凍くんの斜め後ろをついて歩いた。
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shelllove31(プロフ) - この作品は本当に面白くて！これからも応援してます！！ (10月18日 15時) (
レス) @page2 id: 306f7ebf5d (このIDを非表示/違反報告)
yuumin - この作品は神です！ 設定とか考えるのは難しいですよね・・・。 レーズンさんのほかの作品も読みたくなりました！ 頑張ってください。 (2022年11月24日 13時) (レス) @page2 id: a4f8ad7b79 (このIDを非表示/違反報告)
レーズン(プロフ) - ひまさんさん» コメントありがとうございます！ひぇ、小説も絵も褒めて頂けるなんてめちゃめちゃ嬉しいです…！悔いのないように最後まで更新頑張るので、これからも宜しくお願いします！ (2021年9月5日 23時) (レス) id: ec6c9ca54e (このIDを非表示/違反報告)
レーズン(プロフ) - リッパーさん» お返事遅くなってしまってすみませんでした…コメントありがとうございます！面白いと言って貰えて本当に嬉しいです。最後まで更新頑張るので、これからもどうか宜しくお願いします…！ (2021年9月5日 23時) (レス) id: ec6c9ca54e (このIDを非表示/違反報告)
ひまさん - あと、絵がとても上手ですね！羨ましいです。 (2021年9月3日 22時) (レス) id: 753d3bcd80 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：レーズン | 作成日時：2020年11月8日 17時
