89話 ページ48
念には念を、ということで今回は攻撃を弾き返す火玉バリア付き。集中力は必須だけど、余程のことがない限りこれが突破されることはない。
ステ｢正しき社会のためにそこの2人は俺が殺さねばならんのだ…邪魔をするな女…！｣
貴｢絶対殺させない！｣
周りにまだ動けない3人がいると火球流星郡をするのは危険過ぎる。取り敢えず今は火玉バリアで攻撃を躱しつつ奴に血を見せないようにしないと…！
刹那、
ステインが物凄いスピードで私に迫ってきた。っ、速…！！
ステインが振りかざした大きな鎌は思いっきり火玉にくい込んでいてゾッと寒気が走る。
ステ｢攻撃を弾き返す、か…随分と壊すのに時間がかかりそうな鎧だな｣
貴｢当たり前！そこらの個性じゃ壊せないでしょうね！｣
私の反撃。火玉を剣に変えてステインを遠ざけ、その隙に距離を空けた。多分ステインは近接戦闘向きなんだろう。奴は休むことなく私に鎌を降りかざそうとしてくる。
飯｢轟くん、俺はいい！だから早く玉石くんの加勢に行ってくれ！じゃないと彼女もやられてしまう…！！｣
後ろでも飯田くんの悲痛な叫び声が聞こえてくる。ごめんね、私がもっと原作を読み込んでりゃ簡単に済んだ話だったかもしれないけど、今はこれくらいしか"全員が助かる方法"が思い付かないんだよね！
ステ｢小癪な…！ちょこまかとよく動く…！｣
貴｢…っ！！｣
マズい、そう思った時には顔へ目掛けて刃物が飛んできていた。そのまま私の右頬を掠って後ろの壁に突き刺さる。
飯｢玉石くん！｣
貴｢大丈夫！掠っただけ！｣
どうしよう、かなり手強いなこのヴィラン。ちらっと横目で確認すれば、焦凍くんがちょうど緑谷くんを運び終えたところだった。その焦凍くんが焦ったような表情で私の名前を呼ぶ。
焦｢A！！｣
貴｢！？｣
少しの気の緩みと余所見のせいで気付けなかった。
ステ｢顔なら傷が付けられるんだな…？｣
奴が、すぐ目の前にまで迫ってきていたことを。
…あ、私、やばいかも。
スローモーションで流れる景色。瞬時に死を悟った私は、来るであろう痛みに耐えるために目を強く瞑った。
(3部へ続く)
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shelllove31(プロフ) - この作品は本当に面白くて！これからも応援してます！！ (10月18日 15時) (
レス) @page2 id: 306f7ebf5d (このIDを非表示/違反報告)
yuumin - この作品は神です！ 設定とか考えるのは難しいですよね・・・。 レーズンさんのほかの作品も読みたくなりました！ 頑張ってください。 (2022年11月24日 13時) (レス) @page2 id: a4f8ad7b79 (このIDを非表示/違反報告)
レーズン(プロフ) - ひまさんさん» コメントありがとうございます！ひぇ、小説も絵も褒めて頂けるなんてめちゃめちゃ嬉しいです…！悔いのないように最後まで更新頑張るので、これからも宜しくお願いします！ (2021年9月5日 23時) (レス) id: ec6c9ca54e (このIDを非表示/違反報告)
レーズン(プロフ) - リッパーさん» お返事遅くなってしまってすみませんでした…コメントありがとうございます！面白いと言って貰えて本当に嬉しいです。最後まで更新頑張るので、これからもどうか宜しくお願いします…！ (2021年9月5日 23時) (レス) id: ec6c9ca54e (このIDを非表示/違反報告)
ひまさん - あと、絵がとても上手ですね！羨ましいです。 (2021年9月3日 22時) (レス) id: 753d3bcd80 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：レーズン | 作成日時：2020年11月8日 17時
