58話 ページ17
私たち3人がここで聞いていることも知らない焦凍くんの話はまだまだ続いて……
焦｢実績と金だけはある男だ。親父は母の親族を丸め込み、母の個性を手に入れた。俺をオールマイト以上のヒーローに育て上げることで自身の欲求を満たそうってこった。
うっとうしい…！そんな屑の道具にはならねぇ。
…俺には同い年の従姉弟がいたが、従姉弟も親父のこの下らねぇ野望に巻き込まれた。記憶の中の母はいつも泣いていて、従姉弟は絆創膏だらけで蹲っている…｣
……思わずヒヤッとした。
今ここで出るか！！！！ていうか、巻き込まれたってよりは自分から巻き込まれにいったが正解なんだよなぁ！！って、そんなことはどうでも良くて！！
心｢…A？お前、顔色悪くないか？｣
貴｢そ、そう？気のせいじゃない？｣
爆｢喋んな！アイツらに聞こえんだろが！(小声)｣
感じ取っていた最悪の場合が頭を過る。どうしよう、今すっごく逃げたい気分。
私の心情を無視するかのように、更に焦凍くんは言葉を放っていく。
焦｢"お前の左側が醜い"と、母は俺に煮え湯を浴びせようとした。でも、煮え湯が俺にかかる直前、泊まりがけで親父の稽古を受けてた従姉弟が庇ってくれたお陰で、傷は出来たが大怪我は免れた。…が、庇った従姉弟も左腕に火傷を負った。
自分の子を傷物にしたと激怒した従姉弟の両親は、従姉弟を俺たちに二度と会わせないようにした…だから、もう10年も会ってねぇし、今どこに居るのかも分からねぇ｣
出｢そ、そんな…｣
焦｢…でも、確信はねぇし根拠もねぇが、俺はうちのクラスにいる玉石Aが本人じゃねぇかって思ってる｣
出｢えっ、玉石さんが！？｣
貴、心、爆｢｢…っ！！！！｣｣
ドクン、と波打つように心臓が活発に動き始める。そんな、せっかく伊達メガネまでして顔を隠していたのに、こうも早く怪しまれているなんて…！
…やっぱり、同姓同名のそっくりさん、じゃあ厳しいものがあったかな。
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shelllove31(プロフ) - この作品は本当に面白くて！これからも応援してます！！ (10月18日 15時) (
レス) @page2 id: 306f7ebf5d (このIDを非表示/違反報告)
yuumin - この作品は神です！ 設定とか考えるのは難しいですよね・・・。 レーズンさんのほかの作品も読みたくなりました！ 頑張ってください。 (2022年11月24日 13時) (レス) @page2 id: a4f8ad7b79 (このIDを非表示/違反報告)
レーズン(プロフ) - ひまさんさん» コメントありがとうございます！ひぇ、小説も絵も褒めて頂けるなんてめちゃめちゃ嬉しいです…！悔いのないように最後まで更新頑張るので、これからも宜しくお願いします！ (2021年9月5日 23時) (レス) id: ec6c9ca54e (このIDを非表示/違反報告)
レーズン(プロフ) - リッパーさん» お返事遅くなってしまってすみませんでした…コメントありがとうございます！面白いと言って貰えて本当に嬉しいです。最後まで更新頑張るので、これからもどうか宜しくお願いします…！ (2021年9月5日 23時) (レス) id: ec6c9ca54e (このIDを非表示/違反報告)
ひまさん - あと、絵がとても上手ですね！羨ましいです。 (2021年9月3日 22時) (レス) id: 753d3bcd80 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：レーズン | 作成日時：2020年11月8日 17時
