52話 ページ11
第2種目は騎馬戦。障害物競走の順位が良かった者から順に得点が割り振られていくので、上の人ほど狙われやすいという下克上競技になっている。
チーム決めのため設けられた時間は15分。どうしようかな…人使くんは頼れないし、焦凍くんとこはこれ以上一緒にいたら勘づかれそうだし…
もやもや考えていると誰かに軽く肩を叩かれる。
切｢玉石！！まだ決まってないなら俺らと組まねぇか！？｣
貴｢あ、切島くん！私は別に良いんだけど…｣
クラスの中でも特に仲良い切島くんがチームに誘ってくれた。まぁ誘ってくれるのは有難いんだけど、その、騎手の勝己くんの顔が…ね…。
貴｢爆豪くんの機嫌がめちゃくちゃ悪くなってるんだけど…｣
爆｢クソ髪ィ！機動力の優れてる奴連れてこいっつったろうが！！そいつはてんでスピードがなってねぇンだよ！｣
さすがに最推しでもこれはカチンときた。なるほど、欲しい人材とはかけ離れた私を勧誘したからキレていたと？？ほほ〜？？言ってくれるじゃん。
一応これでも私にはエンデヴァーの血が流れている。ならここで限界超えてやろうじゃない。
貴｢…スピードを出せればいいの？｣
切｢お、おう、そうみたいだな！いけるか？｣
貴｢女だからか個性が自分より弱いからかは知らないけど、大分舐められてるみたいだからねぇ…いいよ、爆豪くんを黙らせるつもりで本気出すから。
ねぇ爆豪くん！｣
少し向こうにいる彼に聞こえるよう声を大きくして呼びかけた。
爆｢あ"？｣
貴｢君の体操服最悪燃えるけど、それでもいい？｣
爆｢テメェに務まンのかよ｣
貴｢売られた喧嘩買ってあげるっつってんの。後、いい策を思いついた｣
爆｢ほ〜…それで1位じゃなかったらぶっ殺すからなテメェ｣
正直言って成功するかは分からない。でも、今の私は最推しに舐められて最高にイラついている。
"出来損ない"なんて今世では絶対言わないし誰にも言わせない。
私の火玉が変形可能なら…ウイングモード！火玉を変形させて作ったこの"炎の羽"があれば…！！
ミ『チームは決まったわね！？それじゃあ位置に着きまくりなさい！』
貴｢皆、スタートと同時にスピード加速させるから、絶対振り落とされないでね｣
騎馬を組んだ全員が頷いたところで、第2種目開始の合図が鳴り響いた。
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shelllove31(プロフ) - この作品は本当に面白くて！これからも応援してます！！ (10月18日 15時) (
レス) @page2 id: 306f7ebf5d (このIDを非表示/違反報告)
yuumin - この作品は神です！ 設定とか考えるのは難しいですよね・・・。 レーズンさんのほかの作品も読みたくなりました！ 頑張ってください。 (2022年11月24日 13時) (レス) @page2 id: a4f8ad7b79 (このIDを非表示/違反報告)
レーズン(プロフ) - ひまさんさん» コメントありがとうございます！ひぇ、小説も絵も褒めて頂けるなんてめちゃめちゃ嬉しいです…！悔いのないように最後まで更新頑張るので、これからも宜しくお願いします！ (2021年9月5日 23時) (レス) id: ec6c9ca54e (このIDを非表示/違反報告)
レーズン(プロフ) - リッパーさん» お返事遅くなってしまってすみませんでした…コメントありがとうございます！面白いと言って貰えて本当に嬉しいです。最後まで更新頑張るので、これからもどうか宜しくお願いします…！ (2021年9月5日 23時) (レス) id: ec6c9ca54e (このIDを非表示/違反報告)
ひまさん - あと、絵がとても上手ですね！羨ましいです。 (2021年9月3日 22時) (レス) id: 753d3bcd80 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：レーズン | 作成日時：2020年11月8日 17時
