1話 ページ2
今年の4月から私は事務員としてホークス事務所へ新しく入社した。2ヶ月経った現在は大分仕事にも慣れ、さすが雄英の経営科を出ているだけあると先輩事務員から賞賛され始めるも、私には1つ問題があった。
貴｢…あ、すみません。そろそろ…｣
腕時計を見ながら隣のベテラン事務員さんに声をかける。
｢あ、もうそんな時間か。"人一倍体が弱い"なんて桐矢さんも若いのに苦労してるわね｣
貴｢いつもご迷惑お掛けしてすみません…｣
｢大丈夫よ、後は私たちでやっとくから！さっさと帰って体休めなさい｣
まるで聖母のような事務員さんにごめんなさいと心の中で謝り、今日も日が暮れる前に帰路を辿った。
私は人より何倍も体が弱いと言って暗くなる前に家へ帰っているが、本当は体なんて全然弱くもなければ18年間ずっと健康体である。
ではなぜそんな嘘まで吐いて早々と帰らせてもらっているのか。
私には、人には絶対言えないような隠し事があった。
今日も長い夜が始まる。
窓や扉の施錠はしっかり行い、部屋を暗くして頭から布団を被る。時計の長針は8を指したばかりで全然眠くもないが、こうでもしないと"自我"を保てなくなるのだ。
貴｢……っ、はぁ……っはぁ……っ！｣
日に日に発生時間が早くなっている"ソレ"は、いつまで私を苦しめれば気が済むのだろう。手から小さな矢を出し、右腕に巻いていた包帯を解く。私の腕が傷だらけなのも全てこの呪いのせいだ。少しでもこの苦しみから解放されようと小さな矢で腕を傷付けた。
私に掛けられた"呪い"
それは
夜になると、"吸血鬼"と化した"化け物"になってしまうというものだった。
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レーズン(プロフ) - 猫さん» 時空超えてすみません！読んでくださってありがとうございました！！今後とも宜しくお願いします〜！！ (2020年10月15日 17時) (
レス) id: ec6c9ca54e (このIDを非表示/違反報告)
猫 - 今読みました！呪いが解けて、ハッピーエンドで終わって良かったです！本当に面白かったです！お疲れ様でした！ (2020年9月4日 7時) (レス) id: 6d6e57eac9 (このIDを非表示/違反報告)
レーズン(プロフ) - 琥珀さん» ありがとうございます！やっと完結したので是非最後まで宜しくお願いします〜！！ (2020年9月4日 6時) (レス) id: ec6c9ca54e (このIDを非表示/違反報告)
琥珀(プロフ) - めちゃめちゃ面白いです！展開が楽しみ...！更新待ってます！！ (2020年8月28日 17時) (レス) id: a3f40a1956 (このIDを非表示/違反報告)
レーズン(プロフ) - ちぃさん» コメントありがとうございます！返信遅くなってすみません…これからもどうか宜しくお願いします！ (2020年8月9日 23時) (レス) id: ec6c9ca54e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：レーズン | 作成日時：2020年6月28日 15時
