5話 ページ6
貴「……どうして、私の名前…」
？｢あぁ。昔から冬美姉さんが、俺と同じくらいの女の子が近くの病室にいて、一緒に遊んだってよく話してたからそれで｣
貴「同じ、くらい…？え、あの、つかぬ事を聞きますが、イケメンさんは今おいくつで…？」
？｢15だ｣
貴「15だぁ！？」
まさかの同い年だった！！ビジュアルいいし背も高いからてっきり大学生くらいだと思ってたのに！！あまりの驚きについ素っ頓狂な声を上げてしまった。
貴「…えっ、イケメンさん同い年…！？えっ…！？」
焦｢同い年なのか、お前。後俺はイケメンさんじゃなくて轟焦凍だ。同い年なんだしタメでいいぞ｣
貴「ひぇっ…」
昔から病弱でイケメンにも縁がなかった私。なので勿論イケメンに耐性が付いているはずもなく、ずいっと近付いてきた美顔に思わず一歩退いてしまった。
焦｢…それと、俺のことは名前で呼んで欲しい｣
貴「へっ、え、いや、あの、私たち、さすがにさっき出会ったばかりですしそれは…」
焦｢…ダメか？｣
……捨てられた子犬のような目で私を見るのやめてもらっていいですかイケメンさん。私は！そーいう目に！弱いんだってば！！
貴「じ、じゃあ…焦凍くんと、呼びます…」
焦｢あぁ。宜しくな、A｣
貴「ぐっっっ！！」
何かしれっとさり気なく名前呼ばれたんですけど！何を宜しくされたのか全く分からないよ！？
放心状態の私に、じゃあなと言って扉の向こうに消えた、イケメンさん改め轟焦凍くん。
ある意味忘れることの出来なくなったこの出会いが後に、私の運命を大きく揺れ動かすことになる。
ちなみにその後、スケブを持って皆の所へ戻った時の話。
｢あ！やっときた〜！｣
｢おそいよAちゃん！｣
貴「ごめんごめん、ちょっとさっき色々あって…」
｢ねぇねぇAちゃんっ！わたしさっき、Aちゃんがカッコイイおとこのひとといっしょにいるのみちゃった！あのイケメンだれなの！？まさかかれし！？｣
貴「かっ、彼氏じゃないって。転けそうになった私を助けてくれた親切なお兄さんだよ」
｢ちぇ〜なんだぁおもしろくなぁい！｣
｢ね〜。かえってきたら、じじょうちょうしゅするきまんまんでいたのにぃ〜｣
貴「事情聴取なんて難しい言葉よく知ってるね。どこで覚えたの？」
｢｢しゅらばいっぱいの、れんあいドラマ！！｣｣
…そんな歳で何てもの見てるんだこの子たち。今どきのちびっ子はかなり進んでるんだな、と感じた瞬間だった。
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レーズン(プロフ) - 雨色の水滴さん» コメント、応援ありがとうございます！私にしては珍しくギャグじゃないのでおかしくないか不安だったんですが、感動しましたとその言葉で嬉しくてつい顔がニヤけてしまいました…←これからもどうか宜しくお願いします！ (2021年8月22日 11時) (
レス) id: ec6c9ca54e (このIDを非表示/違反報告)
雨色の水滴 - めっちゃ感動しました!!応援してます!! (2021年8月22日 0時) (レス) id: 5a0f0dfb22 (このIDを非表示/違反報告)
レーズン(プロフ) - 名無し35021号さん» コメントありがとうございます！深夜テンションとかいうノリで出したのですが温かいコメントでめちゃくちゃ励みになりました！時間が許す限り更新していくので、これからもこの作品を宜しくお願いします！ (2021年8月21日 21時) (レス) id: ec6c9ca54e (このIDを非表示/違反報告)
名無し35021号(プロフ) - 初コメ失礼します。もうめちゃくちゃ感動します！続きが楽しみになるような作品で面白いです！これから無理しない程度に頑張ってください！応援してます。 (2021年8月21日 18時) (レス) id: b931d3e819 (このIDを非表示/違反報告)
レーズン(プロフ) - あかりさん» コメントありがとうございます！うわあああそう言って頂けると凄く励みになりますっ！最近中々出歩けないですからね…(泣)お知らせでも言いましたが時間が許す限り更新していくので、これからもこの作品を宜しくお願いします！ (2021年8月21日 16時) (レス) id: ec6c9ca54e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：レーズン | 作成日時：2021年8月21日 0時
