【ヒロアカ】遠目で推しを眺めていたら大変なことになった【ホークス】

6話 ページ8

そう言えばさっきまでのイベントでボロボロに泣いてメイク直ししてないことに気付いたのは、悲しいことにホークスの目が私を捉えた後であった。

美｢連れてきました！｣

貴｢はっ、話が違う……｣

推しを前に目を逸らしカタカタ震え上がる私。今前を向いたら推しがいる、いつもの私からしたら絶対有り得ないこの状況…ほんま無理はよ終わってくれ…。

ホ｢来てくれるって信じとったよ｣

貴｢方言！！！！｣

ｸﾞﾎｧｯと血反吐が出たがオタクは強いので何のこれしきへっちゃらである。

ホ｢事情は聞いてるからそのままでもいいよ。俺は初めて見たけど君は初めましてじゃ無かったよね？いつから俺のファンでいてくれてるの？｣

貴｢…4年前｣

ホ｢4年前！？えっ、てことは俺が高卒で事務所立てた頃からのファン！？｣

はえー古参や古参と言いながらもサインを書くペンは止まらず、未だ震える私の前にスっと色紙と限定グッズが差し出された。

ホ｢勇気出して来てくれたの凄く嬉しかったから、次は顔を見ながら話せるといいな。今日はありがとうございました｣

すまない、我が推し。多分次はない。

次はないから、と思い切って逸らしていた顔をホークスの方へ向けた。

貴｢ひゃ…っ、ひゃりがとうございまし、た…｣

…噛んだ、死にたい。

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