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4話(ホークスside) ページ6

小さな会場だが軽く1000人は越しているだろうファンの子に、俺は一人一人丁寧に対応していた。

限定グッズの手渡しとサイン。1人にかけられる時間は僅か30秒。サインを書きながらファンと会話するのはもう慣れたものだ。

いつも見かける子、あまり見かけない子、様々であるが、俺が知る限りでは今まで開催したイベントにほぼ来てくれている子もいた。

『はい次の方ー』

ホ「あー!君かァ!また来てくれてありがとう。いつもイベント来てくれてるよね。確か名前は…天音ちゃんだ。合ってる?」

美「ヒェ…認知…ありがとうございます…」

ホ「あれだけサイン会来てくれたらさすがに覚えるよ」

確かこの子は最前列の端の方にいた。こう見えて物覚えはいい方で、少し感じた違和感を口にする。

ホ「あれでも君確か連番席だったよね?隣の子は?白髪で赤いリボン付けてた子、列に並んでないっぽいけど」

美「えっ?あっ!はい、私の友人ですよね?実は彼女凄くシャイで…推しを間近で見たら気絶するーとか言っていっつも遠目で見てるだけなんですよ」

だから彼女の分のサインと限定グッズも貰いに来ました。と付け足す彼女。

ホ「折角のファン感なのにそんなん寂しか」

美「ほうっ…!?ほうげ…っ」

ホ「この後ちょっとその子連れて来てくれない?やっぱこの限定グッズは俺から直接渡したいし」

30秒というのはあっという間で、係の人が時間ですと急かしてきた。

ホ「じゃ、頼んだよ。はいこれは君の分」

美「えっ?あの、えっ!?」

驚きと困惑が混じった表情のまま、彼女はこの場を立ち去った。俺のファンなのに接触せず遠目で見てるだけ、か。

ホ「そりゃ気付かんわけだ」

さて、ちゃんと貰いに来てくれるだろうか。その子が最後尾に並んでいることを願いたいものだ。

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設定タグ:僕のヒーローアカデミア , ヒロアカ , ホークス   
作品ジャンル:アニメ
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レーズン(プロフ) - 山田さん» 読んでくださってありがとうございます!!多分オタクあるあるですよね( ˘ω˘ )私もオタクなので楽しく書いておりました!コメントありがとうございました!! (2020年12月31日 19時) (レス) id: ec6c9ca54e (このIDを非表示/違反報告)
山田 - 推しに○されそうなのに推しのぬいを抱きしめて眠るっていう矛盾…wオタクそういうとこある (2020年12月30日 11時) (レス) id: 1b5657ed8d (このIDを非表示/違反報告)
レーズン(プロフ) - rune16さん» わああああありがとうございます!えっそんなに言って頂いてもいいんですか…!?めちゃくちゃ嬉しいです(;ω;)ホークスの口調が未だ掴めてませんが、これからも宜しくお願いします(°▽°) (2020年6月23日 20時) (レス) id: ec6c9ca54e (このIDを非表示/違反報告)
rune16(プロフ) - 最後のセリフ吐血レベルで最高です///やっぱりホークスは剛翼ならぬ強欲が合う!!欲しいものがあれば遠慮なんかしない!レーズンさんの更新が1番楽しみです!これからも応援してます!! (2020年6月22日 20時) (レス) id: 7f51c5490a (このIDを非表示/違反報告)
R−アル−(プロフ) - 夢主ちゃんの個性案外チート?! (2020年6月22日 18時) (レス) id: 8b5171215e (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:レーズン | 作成日時:2020年6月10日 23時

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