【ヒロアカ】遠目で推しを眺めていたら大変なことになった【ホークス】

44話 ページ47

少し進むとヒーロー科の実技試験に出たと噂にあったロボットが待ち構えていた。大半はそのロボットに足止めされているらしく、抜けられたのは今のところヒーロー科のほんの数人程度らしい(実況曰く)。

私も元からこんなんと戦うつもりはなかったので、ただ今個性発動中なのである。

ロボットはカメラで認識した人物に向かって攻撃してくるが、個性を使えば鏡にもカメラにも映らないため楽々素通り出来た。

存在を薄めているから皆最後まで私のことに気付かないんだろうな。まぁいいや、"それ"が私の目的だし。

綱渡りもヒーロー科の誰かが個性で足場を作っていたためクリア。問題はその次の地雷だ。

痛いの嫌だな〜怖いし慣れてないし。こういうのヒーロー科だけにして欲しいんだけどほんと…。

まぁブツブツ言ってても仕方ない。ここを通らなければゴール出来ないのだから。

軽くストレッチをして、地雷が爆発する前に通り抜けてしまおう。オタクの足をナメるなよ。

傍から見たら人がいないのに地雷が鳴り響いてるっていう怪奇現象ぽいものが見えてると思うけど、ゴールはすぐ目の前。死に物狂いで走り抜けた。

同時に個性を解除すると観客席からも一斉に歓声が沸く。

貴｢はぁ…っ、はぁ…っ、へ…？｣

いまいち状況が読み込めない。私は何位なんだろう。

『おぉっとぉ！？いきなりゴールに少女が姿を現したぞぉ〜！いつの間にいたんだぁ！？そしてまさかの普通科ぁ！！色々気になることはあるけど、消野Aが4位でフィニッシュだぁ〜！！』

貴｢……え！？うそ…！？｣

トップ3はヒーロー科でもかなり実力派の人たち。私がその人たちに並んだ…！？待って、それって凄いことなんじゃない！？しかも普通科1位抜けでしょ！？私すご！！()

貴｢はぇ〜…ビックリしたなぁ…｣

競技が終わった選手3人の元へ向かう。ほんとに実感ない。あんだけいて4位？それだけ皆ロボットに手こずってるってこと…？

何はともあれ予選落ちはしなくて済みそうだ。後は…2人がどうなるか。頑張ってね、美琴、心操。

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