【ヒロアカ】遠目で推しを眺めていたら大変なことになった【ホークス】

43話 ページ46

選手入場、選手宣誓。

もう最初から凄かった。何だあの爆発頭のヒーロー科生徒。めっちゃ煽ってくるやん、こわっ。

最初の競技は障害物競走。これも楽しみだったんだよね！私のトレードマーク(？)の1つであった赤いリボンを腕に巻いてスタート地点に立つ。

運も実力の内って言うけど、抽選で決まった配置が真ん中から前の方であった。改めて思うけど雄英生多すぎるよね。

ここから何人も脱落して、好成績を残せた生徒のみ最終ステージに進むことが出来る。

絶対に進みたい！あわよくば、こんな地味個性でも欲しいと言ってくれる企業が現れてくれたら…！！

とてもヒーロー向きじゃない個性だからヒーローの夢は幼い頃から捨てていた私。ヒーローは無理だけど、絶対いいとこ入って潮風家に恩返しするんだ！

カウントダウンが始まり、実況席に座る声のデカい先生がスタートの声を上げた。

チビの私は後ろから大勢の生徒に押されるわ押されるわで。バランスを崩して早くも倒れそうになる。

貴｢わっ、ちょ、な…っ｣


ﾊﾟｼｯ


しかし、それは誰かによって阻止された。

心｢危ないなほんと。しっかりしろよ消野｣

貴｢し、心操…！ありがとう、助かった｣

心｢最終ステージ、行くんだろ？俺も、そのつもりだから｣

貴｢…うん、お互い頑張ろうね！｣

気付けば後ろの方の生徒までやって来ていたが、諦めが悪い私は遅れを取り戻そうと走り出した。

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