【ヒロアカ】遠目で推しを眺めていたら大変なことになった【ホークス】

41話(心操side) ページ44

心｢ほんと、その時は聞いて呆れましたけどね｣


"え？心操が怖くないのかって？あはは！何言ってんの、怖いわけないじゃん！"

"だって心操は優しいからさ、悪用目的で私らを無闇矢鱈に洗脳したりしないでしょ？"

"それにね、洗脳って使い方によっちゃ十分ヒーロー向きな個性だと思うんだ。ヴィランだって怪我させることなく捕まえることが出来る。使いこなせたら無敵だね、心操！"


ホ｢…さっきから話が見えないな。何が言いたい？｣

マジでこれ聞いたあの時は呆れたけど…

俺は多分、その頃からずっと消野が好きだった。

そして今も。

けど、俺じゃダメだ。俺じゃあいつを幸せには出来ない。

心｢貴方は消野のこと、どう思ってるんですか？…まぁ、こんな事するくらいだから気はあるんだろうけど｣

ホ｢…まさか、俺を試した…？｣

心｢さぁ、どうでしょうね。

…遊びじゃないというなら、ちゃんと行動に移してそのことを証明してくださいよ、ホークス｣

ホ｢…言われなくても｣

そのつもりだ、と冷たい視線が降り注ぐ。はぁ、自分もらしくないことをした。バレたら消野にこっ酷く怒られそうだなこれ。

スっとホークスの前に消野の電話番号を書いた紙を差し出す。

心｢これ、あいつの新しい番号です。…俺は言いたいことは全て言ったので、これをどうするかは貴方に任せます｣

やっと固定されていた羽が抜かれ、自由の身となった。これで進展なしとかなったら次こそぶん殴ろう。

心｢…上手くやれよ、消野｣

楽屋から出た俺の言葉は誰にも聞かれることは無かった。

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