【ヒロアカ】遠目で推しを眺めていたら大変なことになった【ホークス】

36話 ページ39

この日を境に私は家を引っ越した。本当に、めっちゃくちゃ申し訳ないと思ったけど、ホークスの名は出さずに海里ちゃんに相談してみたら、｢そんなの絶対家変えた方がいいじゃん！｣って言われて今に至る。

新しいマンションもそこまで悪くはなく、都心なのに家賃はまぁまぁ安値。元々住んでたところに比べたら高いけど…推しが急に突撃してくるようなことにならないだけまだマシかな…。

バイトもここでは名前は出していないが、店長に事情を話すと裏方のみの担当になるようにしてくれた。感謝でしかない。出待ちしてる可能性はあるから、そこは個性で乗り切れるけどね。

認識阻害の個性持ってて助かった。

そうだ、最初からこうしていれば変に絡まれることなんてなかったんだ。ホークスは私の事ベタ褒め(？)してたけど、私なんかは絶対ホークスに釣り合えない。あくまで私は一般人であって、大勢いるファンの一部に過ぎない。だから、早めに諦めてもらった方がいい。

勿論携帯の番号も変えたので美琴と心操、そして潮風家しか連絡先は知らない。

こうして、ホークスとの個々のやりとりは突如終わりを迎えたのだった。

そこまでするか？と他のホークスファンは私を非難するかもしれない。けれど、しつこく何度も言ってるが私は認知されたくなかったわけで。こうなったことに後悔はしていなかった。

これで良かったんだ。


…ただ、貰った羽だけはどうすることも出来ず、明日"チャームポイントを無くす"つもりの私は、制服の内ポケットに入れたまま放置することにした。

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