【ヒロアカ】遠目で推しを眺めていたら大変なことになった【ホークス】

32話 ページ35

車通りの多い繁華街。

ホークスに押され負けた私は渋々家まで送られることになった。さり気なく車道側歩いてくれてるんだけど紳士すぎて辛いカッコいい好き。

ただ、条件を出した今の私はホークスにしか見えないようになっている。だってスキャンダルとか絶対嫌だし知り合いにでも見られたらそれこそ私の人生が終わるもの。

傍から見ればホークスが独り言を言っているかのように聞こえるだろうが、暗くてはっきりとは見えないため、電話してるのだろう感覚で人も通り過ぎていく。

思ったけどこれ個性使えば護衛(ホークス)いらなかったんじゃ…。まぁでもホークスは護衛する気満々だったし気にしたら負けか。諦めたとも言う。

ホ｢ほんと誰も君のことに気付かんね｣

貴｢貴方以外に存在を知られにくくしてますからね、何なら鏡にだって映りませんよ。…あの…ホークス｣

ホ｢ん〜？｣

貴｢やっぱり私、納得いかないです｣

ホ｢何が？｣

貴｢その…私…自分で言うのも何ですけど、特別可愛いわけでも綺麗なわけでもない、どこにでもいるような平々凡々な女子高生でありまして…そんな私になぜここまでのことをやるんですか…？

ホークスの考えてることが、よく分からない｣

緊張してるから顔は見れてないけど、辺りが真っ暗な効果で声はしっかり出てくれる。今のは…率直な私の疑問だ。

何で私なんだ。

4年もホークスを推しといて、イベントで自ら会いに行ったのはたったの1回。しかもそれは自分の意思ではなく、ほぼ強制的にそうせざるを得なかった。

対して私はホークスとまともに話したことなんて無かったのに。



答えは隣を歩くホークスからすぐに返ってきた。

33話→←31話

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す