15話 ページ17
これは夢だろうか。いや、出来るなら夢であって欲しかった。驚いて腰を抜かした私の前には…
私の最推しがいた。
個性を使ってしまいたかったが、生憎ガン見されてるので効果はない。そうだ、何か私から視線を逸らせられたら…とパンクしそうな頭で思いついたのが、彼が尊敬していると前に言っていたヒーローの名前。
貴「あ!エンデヴァーだ!!」
ホ「えっ、エンデヴァーさん!?」
…まさか本当に釣れるとは思ってなかったが、これはチャンス。後ろを向いてる間に個性で存在を消した。いやーマジ焦った〜…。てかホークス何でまだ東京にいたんだろ。もう会わないって思ってたのに早速会っちゃったわ。無理無理、認知とかほんと勘弁。
さて、私は忙しいんだ。床に落ちたグッズ拾ってさっさと帰えr
ホ「ちょっと待って」
そそくさに立ち去ろうとしたが、ホークスの背中から1枚羽が抜けたと思えばソレは的確に私のいるところまで飛んできた。馬鹿な、見えてないはずなのに何でいる場所が分かるの!?
ホ「俺の羽を見くびらんで欲しいな。そこにいるんでしょ?」
貴「……は、はひ……」
圧がかかった推しからの言葉に驚いてつい個性を解いてしまった。多分ホークスからは何も無いところから急に私が出てきたみたいな感じになっているだろう。
ホ「今のって君の個性?」
貴「……そ、です、けど……」
段々こちらへ近付いてくるホークス。
色々限界だった私は考えるより先に身体が動いていた。
貴「〜〜っ、わっ、私の心臓がもう限界なんでこれにて失礼します!!」
ホ「え!?ちょっ、」
すくんで動かなかった足を精一杯動かし、逃げるようにその場をあとにした。
ホ「家まで送ってこうとしたのに逃げるの速か…ん?これって…」
ホークスに"とあるもの"を拾われているとは露知らず、今は推しから逃げることで必死な私であった。
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レーズン(プロフ) - 山田さん» 読んでくださってありがとうございます!!多分オタクあるあるですよね( ˘ω˘ )私もオタクなので楽しく書いておりました!コメントありがとうございました!! (2020年12月31日 19時) (レス) id: ec6c9ca54e (このIDを非表示/違反報告)
山田 - 推しに○されそうなのに推しのぬいを抱きしめて眠るっていう矛盾…wオタクそういうとこある (2020年12月30日 11時) (レス) id: 1b5657ed8d (このIDを非表示/違反報告)
レーズン(プロフ) - rune16さん» わああああありがとうございます!えっそんなに言って頂いてもいいんですか…!?めちゃくちゃ嬉しいです(;ω;)ホークスの口調が未だ掴めてませんが、これからも宜しくお願いします(°▽°) (2020年6月23日 20時) (レス) id: ec6c9ca54e (このIDを非表示/違反報告)
rune16(プロフ) - 最後のセリフ吐血レベルで最高です///やっぱりホークスは剛翼ならぬ強欲が合う!!欲しいものがあれば遠慮なんかしない!レーズンさんの更新が1番楽しみです!これからも応援してます!! (2020年6月22日 20時) (レス) id: 7f51c5490a (このIDを非表示/違反報告)
R−アル−(プロフ) - 夢主ちゃんの個性案外チート?! (2020年6月22日 18時) (レス) id: 8b5171215e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:レーズン | 作成日時:2020年6月10日 23時