62話。貴方side ページ13
先日、依頼主として来た部屋に入るとこの間はいなかった男性がいた。
もしかして、出張していたお菓子好きの社員さんだろうか。
「やぁ!君だね、新人の国枝Aくんは!」
『はい、え、なんで名前...』
言っていないし、最初に入社したことを告げたのは独歩兄さんだ。
それに、"くん"って。学ランを着ていなくても俺が男だってわかったのこの人。
「当たり前じゃないか!僕を誰だと思ってるの。この日本一の名探偵である僕のことをまさか知らないだなんて、言わないよね?」
すみません、知りません。
日本一のってすごい、ものすごく頭のいいひとなのだろう。
『ええと、すみません。名前聞いても良いですか?』
「もう!一回しか言ってあげないからちゃんと覚えてよ!僕は江戸川乱歩。そして君が男だってことは一目でわかったよ。」
この人本当にすごい。エスパーか何かかもしれない。
太「Aくん、乱歩さんは現場を見ただけで瞬時に事件を解決できる能力者だよ。」
『え、見ただけでですか?!』
江「それだけじゃないよ、犯人がどうすれば降伏するかまでも見通せる能力だ。」
本当にすごい御仁だ。それならば俺が男だって知られたのも納得だ。悲しいことに学ランを着ていないと男だと思ってもらえないのだ。
"俺"という一人称を使っていたときに女だと思われて見知らぬおば様に注意されたこともある。なんで。
江「あ、そうそう。君に頼みたいことがあるんだよね。」
『俺ですか?』
なんだろう、なんで新人の俺?新人だからか?もしかすると初仕事だったりしますか。
江「駄菓子買ってきて。」
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空李(プロフ) - かなとさん» すみません、ご指摘ありがとうございます。 (2019年5月9日 18時) (レス) id: 154a99d2ca (このIDを非表示/違反報告)
かなと - オリジナルフラグをお外し下さい (2019年5月9日 18時) (レス) id: 483535372f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:空李 | 作成日時:2019年5月9日 17時