検索窓
今日:3 hit、昨日:4 hit、合計:48,881 hit

60話。国木田side ページ11

国「は?」




与謝野女医による治療を受け終えた新人、中島敦の様子を見ているととんでもない事態になっていた。




国「もう一度言ってくれ。」





太「だからぁ、本日付で我が社の社員となりました、国枝Aくんでーす!」





Aが武装探偵社に入っただと?Aは異能力を持たない一般人だ。ナオミのようにバイトの事務員として雇うことになったのか?





太「役職は我々と同じ調査員だよ。」





国「はぁ?!」





パリーンという音と共に眼鏡が飛び散ったが今はそれどころではない。





国「何故異能力を持たないAが調査員なのだ!」





太「Aくんは異能力者だよ?」





国「は。」





Aが異能力者?何故太宰が知っていて従兄の俺が知らないのか。





太宰の俺をからかうための嘘なのだろうかと思い、Aの方を見ると気まずそうに俯いていた。





国「どういうことなんだ、A。この包帯男の言うことは本当なのか。」





『今まで黙っていてごめん。俺が異能力者っていうのも、武装探偵社に調査員として入社したのも本当。俺が異能力者だっていうのは両親しか知らなかったことだし、人にあまり言いたくなかったから。』





国「そうだったのか。しかし、本当に入社するのか?探偵社は荒事を引き受けることが多い、怪我の絶えない、命の危険に陥ることもある。それでも入るのか?」





Aの決意は変わらないようだ。うつむいていた顔を上げ、真っ直ぐに俺を見上げる目からそれが伝わってくるようだった。





『俺は自分を変えたい。何も出来ないままなのは、嫌なんだ。』

61話。貴方side→←59話。貴方side



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.0/10 (51 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
104人がお気に入り
設定タグ:文スト , 男主
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

空李(プロフ) - かなとさん» すみません、ご指摘ありがとうございます。 (2019年5月9日 18時) (レス) id: 154a99d2ca (このIDを非表示/違反報告)
かなと - オリジナルフラグをお外し下さい (2019年5月9日 18時) (レス) id: 483535372f (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:空李 | 作成日時:2019年5月9日 17時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。