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75話。貴方side ページ26

片付けをするなか、乱歩さんは机に腰掛け、ラムネ瓶を降ってカラカラと音をたてていた。





ラムネか。





俺、あれ飲んだことあまりないんだよね。





幼い頃は両親がああいうのを良い顔しなかったこともあって関わりがなかった。





独歩兄さんも好き好んで飲むような人でもなかったし。





初めて飲んだのは高校生になってできた同姓の友人に進められて、だった気がする。




その時のことをぼんやりと思い出していると唐突に乱歩さんに呼ばれた。





江「ねえ、Aくん、この瓶の中から、ビー玉取り出してくれる?」





『あっ、はい。了解です。ええと、』





って言ってもどこでどう割れば良いんだ?





机にぶつけて卵みたいに割るとか、暴力的な案しか思い浮かばない。





それを見かねたのか、前、社長室に案内をしてくれたお姉さんが声をかけてくれた。






「給湯室に木製のハンマーと板がありますよ、破片で指を切らないように気を付けてね。」





『あ、ありがとうございます。ええと、』





春「ああ、春野綺羅子です。社長秘書をしています。」






春野さんはにっこりと笑って給湯室の場所まで教えてくれた。





ビー玉用のハンマーがあるってことはよくあることなんだろうな。





瓶を叩き割って、一応念のために水で洗い流しておく。





ずっとラムネに浸かってたからのもあるし、破片がついてるかもしれない。杞憂かもしれないけれど。





『乱歩さん、これでいいですか?』





江「うん。良いよねー、ビー玉。」





『そうですね、綺麗だし。』





そういえば乱歩さんは片付けをしないのだろうか。

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空李(プロフ) - かなとさん» すみません、ご指摘ありがとうございます。 (2019年5月9日 18時) (レス) id: 154a99d2ca (このIDを非表示/違反報告)
かなと - オリジナルフラグをお外し下さい (2019年5月9日 18時) (レス) id: 483535372f (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:空李 | 作成日時:2019年5月9日 17時

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