たった４組の邦楽ロック

猫 [KB･古賀隼斗] ページ5

*Your Side*









2月22日午前6時53分。









テレビにはいつも通り『めざ○してれび』が。








今の時間帯は番組でいう、天気予報のコーナーだな。






と、寝ぼけた頭で考えてリモコンをとる。




この情報番組では、天気予報の途中にお手元のリモコンのボタンを押し、その後、ゲストとじゃんけんをするという楽しい楽しいコーナーがあるのだ。







「今日は誰だろ」






寝ぼけ眼をこすりながら、チョキのボタンを押す。


そして、くわっと欠伸をすると画面越しのアナウンサーが朝とは思えないくらいの満面の笑みを浮かべ、対戦相手を発表した。






『二回戦目は、KANA-BOONのみなさんです！』



「なんだってっ⁉」





ガタガタと音を立てテレビの前に座る。



危うく、持っていたカップを落としそうになったが、なんとかギリギリアウト寸前で机に置いた。









『じゃーんけーん、ポンっ‼
僕たちはグーを出しましたぁ‼』





朝が弱い鮪にしては大きくて、元気な声が自分しかいない部屋の中によく通るな。


でかした、鮪。









って、感心してる場合じゃないや。









私にはじゃんけんの勝ち負けなんてどうだっていい。





そのあとの、トークの方が大切なのだ。







古賀『にゃ〜‼』

飯田『にゃ〜‼』

谷口『にゃ〜‼』

小泉『"2月22日"は"にゃーにゃーにゃー"で、猫の日‼』

全員『にゃ〜‼』









………………やった。








鋼のハートの持ち主のくせに、昨日あれだけ拒んだ猫のマネを隼斗はやったのだ。







「天使か」

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