summer [ドロス・川上洋平] ページ23
*Your Side*
あんぐりと口を開けてしまった。
隣では、
「んごぉぉぉぉ……ド、ドロス………」
と悶絶をするいとこが。
それもそのはず。
彼らが[Champagne]でデビューを果たしたときからのファンだから。
私よりも長く長く、彼らを愛してきているのだ。
そして。
「ね、姉ちゃん……すぐそこまで来たよ……」
洋平さんの姿があと数メートルまで来た。
まだ数メートルもあるのに、すでにオーラが見える。
私たちとは違うオーラが。
「……すげぇ……」
そう、呟いたとき。
『おはようございまーす』
……………………はい?
え、誰が今、挨拶した?
『あれ?おはよー!』
いやいやいや……んなわけないだろ。
まさか、洋平さんなんて……
「姉ちゃん、洋平さんだ…………」
「はいっ!おっはようございまーす!!!!!」
馬っ鹿野郎ォォオオオっ!!!!!!!!
どんな挨拶の返し方してんだよ、私は!
しかも、まじで洋平さんじゃないか、馬鹿野郎!!!!!!!
『ははっ!元気いいね◎』
あぁ……磯部さんに笑われたぁ………
嬉しいのか恥ずかしいのかわかんねぇよ、ホント。
『そういえば、いつもライブ見に来てくれる子だよね、君』
近くで見ると、やっぱ大きいなぁ。
と思っていると、洋平さんがいとこに向かって声をかけた。
「っ!!!!は、はい!あの、デビューしたときからのファンで……」
いつの間にか、私たちの周りにはたくさんのギャラリーの輪が出来上がっていた。
そんなのにもお構いなしに話をするいとこをすごいなぁと思った。
「あ、でも君もたまに見るよ」
ぼーっと洋平さんの横顔を眺めていると、急に話をふられた。
「えっ!あ、えっと……はい!」
嬉しさと緊張で答えがなかなか見つからない。
あわてふためきながら答えていると、洋平さんがにぱっと笑った。
そして、口を開いたかと思えば、驚きの発言をしたのだ。
「今日のライブ、一番前に来てね(笑)」
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あすか - ゲスの極み乙女の小説お願い致します (2017年3月17日 22時) (レス) id: 1a722e77b4 (このIDを非表示/違反報告)
Rihu(プロフ) - guitarのまーくんかっこよすぎます,… (2017年2月12日 23時) (レス) id: 69d8711b64 (このIDを非表示/違反報告)
黒きゃん(プロフ) - なかじん!めっちゃ良かったですよ!!!!!!セカオワっぽいファンタジックなお話読めて嬉しいです^^ありがとうございます!!!! (2016年8月12日 3時) (レス) id: 4804dd2dcd (このIDを非表示/違反報告)
安元檎璃子(プロフ) - Polluxさん» うおおおおおおっ!!!!関西弁の彩織ちゃんみたかった……。こっちでは、LOVEさんがトークで噛みまくりでしたよwww京セラ、当たるといいですね!私も、ナゴヤドーム当選祈願です(笑) (2016年7月4日 21時) (レス) id: f98a05b2e7 (このIDを非表示/違反報告)
Pollux - 安元檎璃子さん» そうでしたか!私は大阪城ホールでした!さおりちゃんが関西弁で。。えげつなく可愛かったです。ええ。来年、京セラ行けるだろうか。。welcome京セラドーム!! (2016年7月3日 22時) (レス) id: dbf963be5d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:安元檎璃子 | 作成日時:2016年5月2日 2時