manager [ドロス・川上洋平] ページ18
「あ、A。ハサミある?」
キタ。
「あ、うん、あるよ‼ところでこれ……」
私がそれを聞く前に、もう作業に取りかかっていた聡泰さん。
ああ、
まさか予想が的中するとは………
「ちょっとまって。何故切る‼衣装を!!」
「日本語の順番おかしくない?」
「そこじゃねぇよ‼」
私が1人、唖然としている目の前でジョキジョキと聡泰さんの左腕が切られていく。
さようなら。
聡泰の左腕よ。
安らかに眠れ。
「よし、できたーっ‼これで大分涼しくなった」
「これあれだね。またラジオの生徒用のプレゼントになるやつだ」
「なっ‼今度はちゃんとした私物、用意するし!」
ヒロさんと聡泰さんの微笑ましい会話を聞いていると、ようやくメインが帰ってきた。
『ガチャ……』
このバンドの大王、川上y「A、ちゅーして」
………………………。
「もうちょっと雰囲気考えて帰ってきてよ」
「えー、だってちゅーしたいもん。雰囲気なんて考えられない」
「いいから出直してこい」
「OK」
ということで、take2
『ガチャ……』
このバンドの大王、川上y「A、愛してる」
ダメだ、こりゃ。
「………もういいや」
「ほんと?じゃぁ、ちゅーして」
「アホ。こんなところではしないぞ」
「えーいいじゃん。だってもう皆いないよ?」
「は?」
ふと周りを見渡すと、誰もいなくなっていた。
いるのは私と洋平君のみ。
やりよったな、あいつら。
許さん。
と思っていると、洋平君の後ろの扉の隙間からなにかが見えた。
気のせいかと思い、目を擦ってよく見てみる。
するとそこにはヒロさんの妙にニヤついた目だけが覗いていた。
打ち上げの奢りはヒロさんです。
私はサッと携帯を取りだし、他のスタッフにそう伝えた。
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あすか - ゲスの極み乙女の小説お願い致します (2017年3月17日 22時) (レス) id: 1a722e77b4 (このIDを非表示/違反報告)
Rihu(プロフ) - guitarのまーくんかっこよすぎます,… (2017年2月12日 23時) (レス) id: 69d8711b64 (このIDを非表示/違反報告)
黒きゃん(プロフ) - なかじん!めっちゃ良かったですよ!!!!!!セカオワっぽいファンタジックなお話読めて嬉しいです^^ありがとうございます!!!! (2016年8月12日 3時) (レス) id: 4804dd2dcd (このIDを非表示/違反報告)
安元檎璃子(プロフ) - Polluxさん» うおおおおおおっ!!!!関西弁の彩織ちゃんみたかった……。こっちでは、LOVEさんがトークで噛みまくりでしたよwww京セラ、当たるといいですね!私も、ナゴヤドーム当選祈願です(笑) (2016年7月4日 21時) (レス) id: f98a05b2e7 (このIDを非表示/違反報告)
Pollux - 安元檎璃子さん» そうでしたか!私は大阪城ホールでした!さおりちゃんが関西弁で。。えげつなく可愛かったです。ええ。来年、京セラ行けるだろうか。。welcome京セラドーム!! (2016年7月3日 22時) (レス) id: dbf963be5d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:安元檎璃子 | 作成日時:2016年5月2日 2時