キミの味、キミの香り。 (ページ4)

今日:2 hit、昨日:0 hit、合計:1,194 hit

4 やらかした... ページ4

壱馬side

ポタッ

ハッとして俺と北人は目を見合わせた。

壱「やらかしたなお前。」

北「あはははは」

嘘くさい笑い方で笑い始めた。

健「どうしたんや、北人。頭おかしくしたか...っておぉぉぉぉぉぉぉいッ！！」

北「本当にごめんなさぁぁぁぁぁぁぁいッ！！」

岩田北人、本日二回目やらかしました。

はい、ベッドに血をこぼしました。

このベッドを人間に見られたらどうなることやら...？

高みの見物で俺は北人から血が入っているペットボトルを奪い返してドアが近くにある椅子に座って飲む。

健「ほんまにお前は！バレたらどうするつもりやねん！」

北「ねえ、ごめんってば！追いかけてこないでぇッ！！」

壱「んはははw」

保健室でおいかけっこをしてる二人はめっちゃ面白いw。

それにしても、あの匂い良かったな～...。

少しだけ一口、いや一滴でいいから頂きたい。

あ、そうそうこんな感じの匂い。

え、あれ？

ここ教室じゃないよな？

まさか...。

恐る恐る後ろのドアを見ると、

転校生のあの女がいた。

先生と生徒がおいかけっこしているこの状況を目の当たりにして目を丸くしてる。

俺は自分の口についてる血を拭いて。

ペットボトルを健ちゃんの机の中にポイッといれておいた。

壱「どうした？」

『先生に学校を見て回るついでに、あなたとあの人の様子を見てきてくれないかって言われまして......。』

壱「あ、そう。こいつらのおいかけっこ終わったら帰るから。どうする？あんたここで待ってる？それとも戻る？」

『待って、ます。』

壱「分かった。」

こいつが来てること気づいてないけど。

ま、健ちゃんも北人も変なことは言わないだろうし。

健「前もいったやろ！！なんでお前は学習せえへんねん！」

北「だって、あ！！」

北人がこっちに気づいて急に止まると、北人に健ちゃんが襲いかかった。

北「ねぇ、ごめんって！！許して！良い人紹介してあげるから！」

健「まあ、それなら許すか...。」

いや、許すんかい。

健ちゃんはまだ結婚できてないしww(できてないんやなくて、してないだけやッ！！by健二郎

北「はあ、疲れた。壱馬～、ちぃじゃなくてチョコレート持ってる？！」

今こいつ、血を渡せ的なこと言おうとしてましたよ？！

ねぇ？！←

隣を見ると、北人が言おうとしたことに疑問を持ったらしく首をかしげていた。