風が鬼を愛するなんて【不死川実弥】

肆拾肆 ページ16

｢Aさんは、全集中の呼吸の常中って出来ますか？｣

『出来てなきゃ、柱補佐なんてやってないよ』

いつものように、蝶屋敷に来てみたら炭治郎に見つかった。

｢え！！？炭治郎、おまっ！その美女誰だよ！！！？｣

｢あ゛！？テメェ強いのか！？青目！！｣

『うん、何て言うか・・・君の同期キャラ濃い』


炭治郎の傍にいたのは、金髪の男子に、猪の顔の男子。2人にも見つかった。

・・・金髪は地毛・・・？猪の顔は・・・被り物で良いのかな、うん、濃い(確信)


『美女なんて照れる〜』

私は考えることをやめた。

｢おっ、お名前は！？良かったら俺と結婚してください！！｣

｢この人はAさんだ！柱の補佐だから俺達よりずっと強いと思うぞ！｣

｢お前に聞いたんじゃねぇぞ！で、結婚してください！！｣

『買い被りすぎだよ〜求婚は嬉しいけど、私は自分より強い人が好みだから、君が柱になったら考える』

｢嘘だろ・・・・・・｣

デレ顔が一転。青ざめた金髪の男子は体育座りで何か呟き始めた。

｢柱になんてなれねぇよ・・・その前に死ぬ死ぬ死ぬ・・・俺は結婚も出来ずに任務とかでそのうち死んじゃう・・・・・・｣

闇深、

｢テメェ強いんだな！？勝負勝負！！｣

金髪の男子と変わって、テンションが爆上がりしたらしい猪の男の子は何故か殴りかかってきた。

『ちょっ、炭治郎。止めて。この子止めて。後、2人の名前教えて』

避けるので精一杯やぞ。殴り返したくないし・・・炭治郎は常中出来てるけど、2人はまだまだって感じするから・・・


｢よし・・・ちょっと落ち着け！！｣

ドガッ！！



・・・・・・炭治郎の頭から、人から出ちゃいけない類いの音したよね。無理だ。実弥が鼻血出す訳だ。うん、


私は考えることをやめた。(2回目)

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