チョコレートが四十九個 ページ6
浪士共の死体の回収やその他諸々が終わり、トシのお部屋で待機している私。
先程、原田がトシに連れられ局長の部屋へと入っていくのを見た。
まぁ、屯所に居たのは十番隊と山崎だけだったから、その隊長が呼ばれるのは分かる。トシたちが粛清に行っている間に何があったのか……とか。
ただ、私が戦っているのを見たトシは、原田に様子とかを聞いているのではないかと思うわけだ。
……どうしよう。心臓がバクバクしている。キングエンジンならぬAエンジンがかかってる。
不安と緊張で発狂しそうというか、奇声をあげそうになったとき、突然襖が開いた。どうやら、この部屋の持ち主が帰ってきたようだ。
「…………」
この部屋の持ち主は、私を見たとたん固まる。……いいや、ひいているな、コレ。
それもそのはず。私は畳の上で横になり、そのうえ妙なポーズをとっていたのだから。
「……姉貴」
トシから感じる無言の圧力。それに対して、私は頷くことしか出来なかった。
「……はい」
この部屋に来たのは、トシだけではなかったようで……。
「ちょっ!? 土方さん、何してるの!?」
ゴリラも来た。
「俺の扱いが相変わらず酷いね!!」
そう叫びながらゴリラは涙する。……まぁ、こんな茶番は置いといて、グスグスとトシに泣きついている近藤さんに声をかける。
「安心してください局長。貴方はイケメンなゴリラですから。イケゴリですから。……それよりも、こっちに来たってことは私に何か用が?」
「ひ、土方さん?それって誉めてるの?」
「姉貴、いつまでも近藤さんをおちょくるのを止めろ。近藤さん、さっさと用件を伝えて仕事に戻るぞ」
……みなさん、お忘れかも知れませんが、現在夜なんですよね。眠いのか、いつものツッコミにキレがないトシ。私も色々有りすぎて疲れてんだよな。
そんなことを考えていたら、さらに睡魔が襲ってきたため、両手を使い目をこじ開ける。
端から見れば凄い光景だが、今は眠いから勘弁してもらいたい。
「おい、姉貴ふざけてんのか」
機嫌の悪い弟を無視し、近藤さんに″用件は何か?″と目で促す。
「えぇっと……土方さん、明日とっつぁんに会ってみる気はないかな」
「……とっつぁん?」
間抜けな私の声が耳の奥に残った気がした。
ラッキーカラー
あずきいろ
ラッキー食べ物……かもしれない!
誰かのもんじゃ
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梍鵺(プロフ) - 梨音さん» 今回もダークマターでした。呪われているのでしょうかね…。しかし、ダークマターって作れるものなのでしょうか?(笑)寿司を作る時も妙さん、ダークマターになっていたのでね…ある意味才能(笑) (2019年10月16日 22時) (レス) id: 8589870327 (このIDを非表示/違反報告)
梨音(プロフ) - 梍鵺さん» なんですって!?可笑しいですね…一応十種類以上ある筈なのですが…。ま、まぁ、お妙さんの手料理を振る舞われている訳ですから、きっとお気に入りなんでしょう!! 今回はどうでしょう?もしまたダークマターでしたら、実際に作ってみては?← (2019年10月16日 22時) (レス) id: 2014aa6b49 (このIDを非表示/違反報告)
梍鵺(プロフ) - 梨音さん» 今日のラッキー食べ物もダークマター!?!?ほっ他のもあっありますよね?妙さんに嫌われているのでしょうかね?近藤さんよりはマシだと思うのですがね…。G(生命力がゴキブリ)と同類…考えたくもねーや← 人生リセットボタンならぬ人生リセット食べ物ですね() (2019年10月15日 21時) (レス) id: 8589870327 (このIDを非表示/違反報告)
梨音(プロフ) - 梍鵺さん» なんと…! ……最近、嫌な思い出はありませんか?そんなときは、ダークマター! 嫌な記憶がさっぱり抜け落ちます!もれなく良い思い出も消え去りますが…。人生のリスタートには、ダークマターが必需品です!! …何を言っているんでしょう。 (2019年10月15日 20時) (レス) id: 2014aa6b49 (このIDを非表示/違反報告)
梍鵺(プロフ) - 続きも気になりましたが…ラッキー食べ物がダークマター…だと!? (2019年10月13日 16時) (レス) id: 8589870327 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:梨音 | 作成日時:2019年7月21日 21時