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到着 ページ3

先程までよりスピードが緩くなったのを感じた少女は目を覚ます。

窓の外を見るといつの間にか高層ビルはなく、住宅街を走っていた。


どれだけ眠っていたのだろうか、少女は少し痛む首を気にしながら手元に視線を落とす。


(あ、パパのお守り握りしめてた)


少女は少しよれてしまったお守りを撫でる。

これは両親の離婚が決まり、父方の祖母の家に一度預けられることになった時に父親から渡されたものだった。




「A、もしどうしても辛くなった時に開けるんやで」


「わかった!パパ!」




数ヶ月前の出来事を思い返す。



(なんでパパはわたしを引き取ってくれへんかったんやろ)





大きな公園に咲く少し花の落ちた桜の木を見て少女は首を振る。


(あかん、明日から新しい学校や
こんな暗い気持ちじゃ友達出来ひんわ)



壁にもたれていた少女は姿勢をただし、真っ直ぐ前に視線を向ける。


それと同時に車はマンションの駐車場へと入る。

ここが新しい家なのだろうか。

少女は辺りをきょろきょろと見回す。


「A、早く降りて」


いつの間にか降りていた母親に急かされ、少女は慌てて降りる。


忘れ物がないことを確認し、2人の後を追う。

ランドセルとナップサックに詰められた学校用品と、手提げいっぱいの着替えを抱えて。


小柄な少女が持つにはいささか大変な荷物だが、2人は気にすることなくマンションへ入っていった。

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卵かけご飯(プロフ) - 小学生の御堂筋くんがとても可愛らしいです!!続編お待ちしておりますm(_ _)m (5月30日 14時) (レス) @page7 id: f3d47ad5fc (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:かすてら | 作成日時:2023年1月18日 21時

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