一度知ってしまったら最後戻れない【闇金ウシジマくん】

5話 ページ6

戌亥さんを残してホテルを出る

頭にまだ残る昨日の事

思い出すと口の中が苦くなった

いつもこうだ…

関係を持つ事に自分への嫌悪感が一気にくる

そういえば携帯見てなかったな…

スマホを開くと着信がたくさん来ていた

その全てが社長から

かけなおさなくちゃ

しばらくコール音がした後に社長の低い声が聞こえる


貴女｢あ､社長すいません友達から呼ばれて､友達の家に行ってました…今帰りますね｣

丑嶋｢友達って男じゃねぇよな

貴女｢違いますよ｣

丑嶋｢あぁそぅ､俺も今帰るわ｣


俺も帰る？

社長もどこかに行ってたのかな？

そのすぐあとに戌亥さんから電話が掛かってきた


貴女｢もしもし｣

戌亥｢Aちゃん､今､丑嶋君がホテルまで来たんだよ…｣

貴女｢えっ｣

戌亥｢まずいかも｣

貴女｢そうですか…では少しの間会うのは控えましょう｣


電話をきると私はスマホの電源を落とした

前に1度だけ､私が浮気してることが社長にバレそうになった時がある

その時から社長は少し警戒し始めた

スマホのケースを外して裏を見てみる


貴女｢…GPS｣


超小型GPSが私のスマホに取り付けられていた

特殊な部品で取り付けたのか、取れそうにない

はぁとため息を吐くと私は､スマホを川に捨てた


貴女｢…社長､疲れてきちゃったな｣


バックから違うスマホを出すと社長の連絡先を消した

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