レンズ越しの世界 (ページ3)

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2話ページ3

リシ｢そうだ！今日一緒に新しく出来たショッピングモールに行ってみませんか？｣

貴女｢ショッピングモール？行ってみたいですっ！｣

リシ｢では決まりですねっ｣

私達は支度をすると家を出た

1週間近く家にずっといたせいか久しぶりに陽の光を浴びた気がする

ショッピングモールはとても広くてたくさんのお店があった

英語はからっきしダメな私はリシさんに翻訳してもらわなくては何も分からない

リシさんは一つ一つ丁寧に教えてくれるから私も楽しかった

リシ｢あそこのベンチに座って待ってて下さい､飲み物買ってきます！｣

貴女｢ありがとうございます｣

私はベンチに座ると上を見上げる

吹き抜けになっている天井から差し込む日差し

眩しくて手で日差しを遮るとなにか違和感を感じた

まるで指輪をしていたかのような痕がついている

……薬指になにか付けてたのかな

全く思い出せない……

｢Excuse me｣

貴女｢えっ…｣

声をかけられおどろくと目の前に褐色肌に金髪の男性が立っていた

…ど、どうしよう

貴女｢えっと…ごめんなさいわからない｣

｢あぁ､日本の方ですか｣

貴女｢え？日本人？｣

｢えぇ､この地図に書いている所まで行きたいんですが教えて貰えますか？｣

貴女｢あぁ､ここならこの1階下のエスカレーターのすぐ横にあるお店ですよ｣

｢ありがとうございます｣

貴女｢いえいえっ｣

｢お名前を聞いても？｣

貴女｢えっと…真瀬Aです｣

｢Aさん…僕は安室透と言います｡今度お礼も兼ねて食事に誘っても？｣

貴女｢いえ！本当になんにしてないので大丈夫です｣

安室｢いえ必ずします｡これ僕の泊まっているホテルです､それでは｣

綺麗な人だったな…

でもこれどうしよう