16話 ページ17
鶴丸の手当を終え､私は床についた
どれくらい経っただろう､私は寝苦しさを覚え目を覚ました
…水でも飲もうかな
そう思い体を起こすと部屋を出る
水を飲み､部屋へ戻ろうとした時､縁側に座る髭切が見えた
貴女｢髭切､眠れないのですか？｣
髭切｢うん､そうなんだ｣
貴女｢私もです､隣いいですか？｣
髭切｢おいで｣
昼間とは打って変わって静かな本丸
髭切はつい先日にこの本丸に顕現したばかり
髭切｢ねぇ主は､なんで審神者になろうと思ったの｣
貴女｢そうですね､昔祖父がやっていたのを見て興味があったというのもありますが｡1番は好奇心…ですかね｣
髭切｢好奇心？｣
貴女｢えぇ､私に貴方たちが扱えるか｡貴方たちを守れるのか｡不安だらけだけども､貴方たちの背中を見ればその不安も吹っ飛んだんです｡それで私もどこまでやれるかわかりませんがやってみようと思ったんです｣
髭切は静かに微笑むと月を見上げる
髭切｢…なるほど｡どうりでこの本丸には鬼が多いわけだ｣
貴女｢…鬼？｣
髭切｢そう､鬼だよ｡主は鬼を惹き付けやすいらしいね｣
貴女｢そ､そんな…｣
髭切｢あぁ､鬼と言っても主が思ってる鬼とは違うよ｣
時間遡行軍の事じゃないなら…一体なに…？
この本丸にたくさんの鬼？
全くわからない…
髭切｢その手に付けてる下緒…ふーん､なるほど山姥切かな？｣
貴女｢よくわかりましたねっ｣
髭切｢まぁね､ちょっと主の手を借りてもいい？｣
そう言うと私は髭切に手を差し出す
髭切は私の手を包み込むと目を閉じた
なんだろう…体の中に何かが入ってくる感じ
髭切｢…うん｡多分これで暫くは大丈夫かな？｣
手を離すと私の手の甲に紋章が刻まれている
紋章はそのまま私の手に溶け込んだ
貴女｢これは？｣
髭切｢厄除けって感じかな｡僕の今の力で守りきれるかわからないけどね｣
貴女｢厄除け…｣
髭切｢僕はもう寝るよ､おやすみ主｣
貴女｢おやすみなさい｣
私は手を握りしめると自室へ戻った
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まゆ - 面白かったです^_^続きが、すごく気になります^_^これからも、頑張って下さい^_^ (2020年2月22日 23時) (
レス) id: 161c6e3e4c (このIDを非表示/違反報告)
凛々 - ネックレス…閉じ込める的な感じかな( -_・)? (2019年12月7日 21時) (レス) id: 9f94443348 (このIDを非表示/違反報告)
apipe - 肉じゃが隠し味に何入れたんだろ…気になる (2019年2月21日 0時) (レス) id: 6a53dc23ed (このIDを非表示/違反報告)
apipe - 三日月好きです。続きめっちゃ気になります！ (2019年2月19日 23時) (レス) id: 6a53dc23ed (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ムーマン | 作成日時：2019年2月19日 6時
