薔薇のように美しく咲く【名探偵コナン】 (ページ5)

今日:5 hit、昨日:2 hit、合計:9,475 hit

5話ページ5

その日から私はジンと共に行動する事になった

私の仕事は情報収集が主だった

ジン｢リブ｡例のやつはどうなった｣

貴女｢はい｡現在順調に調べていっています｣

ジン｢そうか｣

ジンは煙草を咥えるとニヤッと怪しく笑う

私は黙って車の外の景色を眺めていた

ジン｢仕事が早ぇな｡｣

貴女｢いえ｣

ジン｢バーボンが連れてきただけある｣

貴女｢…バーボン？｣

ジン｢なんだ知らないのか｡バーボンと知り合いじゃねぇのか｣

貴女｢…いえ､知っています｡｣

バーボン…未だ会ったことがない｡

本当は知らないが､怪しまれて殺されるのは嫌だ

私は膝の上に乗せている手を握りしめた

車が止まり私が降りようとした時､後ろからグイッと手を引かれまた車に戻される

振り向くとジンの顔が目と鼻の先にある

そして唇に柔らかい感触が伝わる

ジン｢俺の女になれ､リブ｡｣

まるで蛇に睨まれたかのように体が動かない

怖い…怖くて仕方ない

小刻みに震える体

｢今日の任務は以上ですね｡ではリブをお預かり致します｣

私の腕を掴む褐色の肌

私の体はジンから離れ車から出る

ジン｢ちっ…いけ､ウォッカ｣

月明かりが彼の髪を照らして､同じ色に見える

ゆっくりと振り返った彼の目は何処か見覚えがあった

バーボン｢初めましてリブ｣