17.仲間 ページ20
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病室を開けると、ベッドに寝たまま少しも動かないAそれに山本、川上がいた。
「伊沢さん…わざわざありがとうございます。」
山本が疲れきったように声を出す。
「A、意識ないのか…。山本、今日はもう帰って休め。」
抗う気力すらない山本。
「明日また、来てやればいい。大丈夫、俺らが居るから。」
安心させるために声をかけたものの、山本は心配で心配でたまらないのだろう。
山本が病室を出たのを確認して川上に声をかける。
「川上。ありがとな。」
瞬間、川上が目に涙を溜めながら話してきた。
「なんでや？Aはこんなに辛い想いをしないといけないんや。どうして…！どうしてなんや…。山本も、苦しまなきゃいけないんだっ！ｸﾞｯ…」
そうか…。
山本が居たから、悲しむのを我慢してたんだ。
川上を抱き締めながら俺は声をかける。
「川上、ごめんな。いつもいつも我慢ばっか、
辛い想いばっかさせて。でも、さっき川上が
山本を励ましてくれたから、山本は
取り乱さずにすんだ。
Aの近くに居てやれたんだ。
ありがとう。今は気の済むまで泣いていい。
悲しんでいい。だから、これからは、俺らで
山本を支えていこう。」
それは、俺の決意でもあった。
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KARENN(プロフ) - 皆様こんにちは。閲覧ありがとうございます。誰も待ち望んでいない続編を出しました。気に止めてくれただけで嬉しいです！ゆっくり更新になりますがどうぞお付き合いください。 (2020年11月14日 10時) (
レス) id: b11d0cfa2b (このIDを非表示/違反報告)
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