12.大切な人 ページ15
side you
翌朝、6:00頃に目を覚ます。
服を着替えて買っておいた朝食のパンを焼く。
いい匂い。
こうちゃんと一緒に焼けたパンにジャムを塗って食べる。
しかし、緊張しているのか、全然味を感じなかった。
パンを食べ終えた頃、
『ﾋﾟﾝﾎﾟｰﾝ…』
誰…？
「ちょっと出てくる。」
多分…、
「山本…来たけどどうする？」
やっぱり。
できれば話したくない。
でも、逃げる訳にはいかない。
「いいよ。話す…。」
そう返事をするとこうちゃんは玄関に戻っていった。
やがてリビングに姿を現す祥彰。
気まずいけど、仕方ない。
「座って。」
こうちゃんだけが頼りだ。
私は祥彰と向かい合う形で腰かける。
隣にはこうちゃんが居る。
「いろいろあると思うけど、山本は何が言いたくて来たの？」
流れる沈黙。
「ごめん、A。僕が女の子とつるんでたのが悪かった。僕にはAしかいないのに。傷つけてごめん。世界で一番、Aのこと大切に思ってる。ごめんなさい！」
違う。
悪いのは私だ。
祥くんはこんなに私を思ってくれていたのに。
「ごめんなさい。全部私が冷静に考えなかったかっら！また捨てられたって思ったから…疑ってごめん、許して…下さい…。」
そういうなり涙が溢れてくる。
すると祥くんが駆け寄ってきて私を抱き締めてくれた。
「大好き…。もう放さない…、ずっとそばに居るから。僕は、Aのそばにずっといるよ。」
あぁ、やっぱり素敵な人だ。
「はなさないから、、ｸﾞｽﾞｯ大好き！」
そのまましばらく暖かい彼を抱き締めていた。
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KARENN(プロフ) - 皆様こんにちは。閲覧ありがとうございます。誰も待ち望んでいない続編を出しました。気に止めてくれただけで嬉しいです！ゆっくり更新になりますがどうぞお付き合いください。 (2020年11月14日 10時) (
レス) id: b11d0cfa2b (このIDを非表示/違反報告)
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