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甘えたがり・・・(小狐丸、刀剣乱舞) ページ30

審神者side

鍛刀部屋の前でただ一人、刀が出来上がるのを待つ。残り二分。私の胸は既に期待にあるれていた。

私はとある本丸の審神者をやっている、A。初期刀選びから始まり今や、短刀から大太刀までいる本丸は少し手狭になった
先程、前田くんと平野くんがお茶と茶菓子を持ってきてくれたがとっくに冷めてしまった。。

私が刀を作り始めてからもう何日もたつが4時間が出てきたのは2回。一回目はおじいちゃんこと三日月宗近がでてきて、2回目は今この襖の向こう側で作られている。






A)残り二十秒、、ふぅ

息を吐き出すと意味もなく服を整える。

十、九、八、七、

A)残り五秒。よし!

三、二、一、、、、零


私は襖を開け放つと置かれた刀へ足を進める。


正座で座り、刀を掲げていつものように唱えた






A)刀に宿りし付喪神よ。我の前に姿を現し、我が陣の戦力とならん!こいっ!!








パァァと光が部屋に飛び散り、同時に桜が舞う。




??)貴女が次の主様でございますか?



出てきたのは、小狐丸だった。


興奮をなんとか押さえ込み、挨拶をする。


A)ようこそ、私の本丸へ、小狐丸。私は貴方の新しい主、Aと言います。よろしくお願い致します。



丁寧に頭を下げて挨拶をすると、小狐丸も正座をし挨拶を返してくれた。





ヤバイ。







話す度に揺れる、耳と髪の毛。

綺麗な瞳とまろ眉毛、人懐っこそうな笑みを浮かべる姿に私はつい、もふもふしたいという気持ちになる。






A)あの、小狐丸!

小狐丸)なんでございましょう。


A)良かったらでいいんだけどさ、その、抱きついてもふもふしていい・・・?
あっ、ダメっていうならいいんだけど・・・



小狐丸をちらりと見ると驚いたような顔をして少し考えるような仕草をする。

やっぱり、ダメだったかな・・・、主らしくないって思われたかなぁ、と思った時


小狐丸)主様

呼ばれて顔を上げると、両手を広げる小狐丸がいた。


小狐丸)主様の為でしたら、この小狐丸にいつでも抱きついて下さ、、、っと





返事を聞く前に小狐丸の胸の中へ飛び込んだ。小狐丸は私が飛び込んだにも関わらず、ビクともせずに抱きしめ返してくれた。

小狐丸の高めの体温と脈打つ胸に顔を押し付けると頬ずりをする。


小狐丸)おやおや、主様は大変可愛らしいことで。随分と甘えん坊なのですね。


さくちゅ

小狐丸!うちの本丸に来てくれええええ

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作者名:影花 | 作成日時:2015年1月21日 7時

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