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「先輩のことずっと好きだったんすよ
でも先輩はクソ先輩の話ばっかりでつらくて
先輩と離れるのが嫌だったんで我慢しましたけど
何回クソ先輩のこと殺そうとしたことか…」
「待って先輩ばっかりでこんがらがる」
「今そこっすか。じゃあAさんで。
とにかくAさんのことが大切で
一生誰の目にも触れさせたくないんすよ
仕事もやめてもらいます
Aさんは誰にも渡さない…
だからずっとここに居ってくださいね?
ちゃんと責任取るんで安心してください」
「いや何1つ安心できないって待って
落ち着こうショピくん考え直すんだ」
「ふふ、パニクってるせんぱ…
Aさんも可愛いっすね
お腹すいたでしょ?今持ってくるんで待ってて」
「ちょ、待っ…」
私の言葉も聞かず、
言うだけ言って出ていってしまった。
と、とりあえず、こっから逃げ出す作戦立てなきゃ…
「ただいまAさん、持ってきたっすよ。」
はやっ!考える暇も与えてくれなかった…
「Aさんの好きなの準備しました
手作りっすよ、すごいっしょ
Aさんに美味しいやつ食べて欲しくて
めっちゃ練習したんで、味は保証しますよ」
「あ、ありがと…?」
ツッコミたいところはたくさんあるがもう諦めた
きっと聞いてくれないだろう
せっかくなら食べようと思って受け取ろうとしたが渡してくれなかった
「手錠ついてたら食べづらいっしょ?
食べさせてあげるんで口開けてください」
「あ、はい」
「もうちょい反抗的だと思ってたけど
従順なAさんも良いな…
はい、あーん」
無になろう
恥ずかしいけど仕方ない
前半部分は私には聞こえなかったんや…
そう思いつつ食べさせてもらう
「なんか、イケナイことしてるみたいっすね?」
わかってんならやめろ逃がせ犯罪だぞ
…あかん口悪なってきた…
そっからもショピくんは変な事言ってたけど
総スルーしてなんとか食べ終わった
助かった…地獄かと思った…
「…さて、そろそろかな」
「?なにが?」
そう聞くや否や私を縛っていた手錠やらなにやらが次々外されていく
え、何、今度はなにするの?
全て外されたあと、インターホンが鳴った。
宅配便?それとも…なんでもいい、逃げなきゃ
「先輩、おいで?」
あれ、呼び方が戻った?
「ショピくん、誰が来たの?」
「そりゃもちろん…」
『おーい!迎えに来たでー!!』
「チッ」
「…この声…迎えにって、誰を、」
「先輩に決まってるじゃないっすか」
…へ?
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作者名:ユズナ x他1人 | 作成日時:2015年4月5日 3時