なんでも短編集作っちゃいました☆ (ページ19)

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【タチの悪い冗談】ショッピ_1_ ページ19

本日、4月1日
HQ!HQ!突然ですがとてもピンチです誰か助けて

私は普通に仕事をしていたはずだ
そう、仕事をしていたのだ

至って普通の事務仕事、書類整理

トンくんが3徹目でそろそろ死ぬから
私が受け持つ案件をこっそり増やした

同期兼彼氏のシッマは心配はしてくれど
手伝ってはくれなかった
あいつほんま心無いな
彼氏のくせに

なんて学生時代の彼の後輩でもあり
現在私の部署の後輩でもあるショピくんに
愚痴を零してた

シッマの文句を一緒に言いつつ
私を気にかけて慰め？てくれるショピくんは
実によく出来たいい後輩くんである
助かってます

…今に始まったことじゃないからいいとして

ここから既にあかんかったのかも

無事に仕事を終わらせて帰ってたはずなんだけど…
途中から誰かにつけられてるような気がして、

それで走って…転んで…？

「A先輩？話ちゃんと聞いてる？」

「えっいや、その、ショピくん？」

「なんすか？」

「こ、これは…どういう状況かなぁって…」

「どういうって、やっぱ聞いてなかったんすか
ダメっすよ、人の話はちゃんと聞かなきゃ」

「ご、ごめんなさい」

私なんで謝ってるんだろう…

「はぁ、今度はちゃんと聞いててくださいね
先輩が変質者に襲われてるところを保護して家に連れてきたんすよ」

「それは聞いてた、でもほら、
手錠とかは要らないんじゃないかなーって…」

そう、私は何故縛られているのか。

「さっきも言ったじゃないっすか。
先輩は警戒心がなさすぎ。クソ先輩と近すぎ。
無防備すぎるのどうにかしてくださいよ。
自分を大切にしなさすぎ。そこも好きっすけど。
頼らなさすぎ。こっちにも仕事回してください。
それに────」

「ちょ、ちょ、ストップ、」

「なんすか？あぁ戸惑ってる顔も可愛いっすね」

「かわっ…？！えっと、ま、まず私を縛ってるもの全部外してくれない？」

「それは出来ないっすね。諦めてください」

「いける、ショピくんならできるよ」

「ダメっす。こっから出さないって決めたんで
さっきも言いましたけど先輩のこと心配なんすよ
家帰るのも遅いし最近寝れてないみたいだし
だから先輩はここでゆっくりしてて？
全部任せて、委ねてください」

「それこそダメだよ
仕事もあるしシッマも心配するし、
なによりショピくんに迷惑かけられな」

「別に迷惑じゃないしむしろ嬉しいっすよ
先輩のお世話ずっとしたかったんです」

"話を聞いて"はこっちのセリフやでショピくん…