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＊ Shota side ＊
食事を終え、自分の部屋に戻ってベッドにダイブする。
渡辺「…はぁ、なんで俺こんなイライラしてんだろ、」
Aに怒ってる？と聞かれて怒ってない、と答えたけど、イライラしていたのは事実。
でも、こうなったのも全部あいつのせい。
「おい、渡辺ちょっと来い」
今日の三限の終わり。急に先生に廊下に呼び出された。
名前は確か…鈴木、とかだった気がする。
こういうことはよくあることだから、言われることはだいたいわかっている。
「お前なぁ、そんなに寝てばっかりじゃほんとにやばいぞ」
ほら。予想的中。
渡辺「はい」
「今日なんの授業やってたか答えてみ？」
渡辺「…」
「ほら、わかんねぇだろ？数学ってのはな...。」
また始まった。
こいつ、授業は面白くないくせに説教の時だけやたらと話が長い。
「おい、わかったか？」
渡辺「…あぁ、はい」
「次は絶対起きとけよ」
渡辺「…はぁ、」
そう言って偉そうに歩いていった鈴木。
うるせえハゲ！なんて大声で言ってやりたい気持ちを抑え、大人しく教室へ戻る。
…はずだったのに、ドアに近づこうとした時にAの姿が見えて、慌てて近くの柱に隠れる。
なんだか見た事がないくらい笑顔だったAは、誰かと話しているようだった。
相手は…
渡辺「…阿部？」
あいつ、阿部と接点なんてあったっけ？
なんでだ、なんて考えているうちに、Aはいなくなっていて、阿部が自分の机に戻ろうとしていた。
渡辺「阿部」
阿部「あ、翔太。どうした？」
渡辺「お前、あいつと仲良かったっけ？」
阿部「あいつ？あぁ、Aさんか。
一年の時から一緒に生徒会やってるからさ。
毎日一緒に仕事すれば、そりゃあ仲良くもなるよ」
そう言ってニコッ、と笑った阿部。
いつもならお前あざといぞ、なんていじり倒してるのに、今はそんな気分にもなれない。
渡辺「…あっ、そ、」
今度こそ大人しく自分の席に戻ろうかと思ったが、
次の授業も受けるのがめんどくさくて、
そしてなにより、なぜだか無性にいらいらして
屋上へ行くことにした。
そんなできごとを思い出し、さらにイライラが増す。
渡辺「…マジで意味わかんねぇ、」
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かのまる(プロフ) - なべちゃんさん» ありがとうございます！ぜひ楽しみにしていてください♪ (2021年7月26日 13時) (
レス) id: 4085cc0fc2 (このIDを非表示/違反報告)
なべちゃん - 続きがすごく楽しみです！ (2021年7月26日 10時) (レス) id: 3f9b2db12a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：かのまる
| 作成日時：2021年7月8日 19時
