3 ページ3
・
A「…今日、どうしよう、」
あの家に帰るわけにはいかない。
かといって、野宿するわけにもいかない。
持っているお金じゃ、ホテルに泊まれるのもせいぜい一日二日だろう。
雨も降り出して、さすがにコート一枚ではとても寒く、もういっそそのまま死んだ方が楽なんじゃないか、なんて思っていたその時だった。
・
・
・
・
？？「…おい、こんなところで何してんだよ、」
急に男の人に声をかけられたのは。
A「…放っておいてください、」
？？「いや、ほっとけないって、…って、」
・
・
？？「…その制服、」
そう言って暗闇でもわかるくらい大きく目を開けた彼。
言われてみてもう一度その人のことを見てみれば、私と同じ学校の制服を着ていた。
？？「もしかして、須野高？」
A「…え、あ、はい、」
？？「奇遇だな、俺も。」
A「…はぁ、」
？？「てか、そんな格好じゃ寒いでしょ。
うち、すぐ近くなんだけど、行く？」
A「…はい、？」
？？「いや、そのままじゃ凍えて死ぬよ？」
・
・
A「…もう、その方がいいかもしれないです」
はは、なんて力なく笑ってみせる。
すると、その人は怒ったような声でこう言った。
？？「…いや、死んだ方がいいとか、ないから。」
A「…え？」
？？「何があったのかは知らないけど、生きてる価値ないとか思ってるんだったら、今すぐやめたほうがいい」
A「…あなたに、なにがわかるんですか」
？？「たしかに、俺にはわからない。
だけど、無駄な命とかないから。絶対に。」
そう言えば、腕を強く引かれて、どこかへ連れていかれた。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1161人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「SnowMan」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
かのまる(プロフ) - なべちゃんさん» ありがとうございます！ぜひ楽しみにしていてください♪ (2021年7月26日 13時) (
レス) id: 4085cc0fc2 (このIDを非表示/違反報告)
なべちゃん - 続きがすごく楽しみです！ (2021年7月26日 10時) (レス) id: 3f9b2db12a (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：かのまる
| 作成日時：2021年7月8日 19時
