ﾄﾓﾀﾞﾁ以上、ｺｲﾋﾞﾄ未満。【松村北斗】 (ページ42)

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秋。

茂っていた木の葉もすっかり落ち、秋の景色になった。

愛理「ねぇA！

今日の6限宿泊学習の班決めだって！！」

A「まじ！

絶対樹くんと一緒になんないとね？(笑)」

愛理「…それもそうだけどAも一緒がいい！」

A「それは私もだけど...。」

そんなとき、一足先にその噂を聞き付けていた樹くんと北斗くんがやってきた。

田中「愛理ちゃん！Aちゃん！

今日の6限宿泊学習の班決めだから一緒にやろ！」

愛理「もちろん！」

A「え、私も一緒でいいの、？」

田中「もちろんだべ。

なんなら、Aちゃんがいないと北斗が来ないから困る。」

愛理「あ、そっか！」

A「…てことは、結局いつもの4人？(笑)」

松村「そういうことだな」

・

田中「いやー、絶対楽しいわ宿泊学習」

松村「お前、絶対夜中に部屋抜け出すつもりだろ」

田中「え？(笑)」

松村「愛理ちゃんとこ行こうとしてんだろ？」

田中「あ、バレた？(笑)

でも、もう高一だし良くね？」

松村「うわ、変態。ただの変態。」

田中「俺まだなんも言ってないしー！

北斗の方が変態じゃん！」

松村「うっせぇな」

・

渡辺「…宿泊学習？」

A「うん。3泊4日で沖縄」

渡辺「…男も一緒？」

A「当たり前でしょ(笑)学校行事なんだから」

渡辺「…アイツは？」

A「え、アイツって？」

渡辺「あの、松村？だっけ？」

A「あー、北斗くんも同じ班だよ」

・

渡辺「…やだ。」

A「ヤダって言われても…(笑)」

渡辺「絶対近づくなよ？気をつけろよ？」

A「気をつけるって何を(笑)」

渡辺「…だって、俺の学年で…」

A「俺の学年で？」

渡辺「あんなことや、こんなことしてる人がいたから...。」

A「…嘘でしょ！？宿泊学習だよ！？」

渡辺「だから、気をつけろよ！！！」

A「…翔太くんは？」

渡辺「え？」

A「だから、翔太くんは…」

渡辺「あーもう、それ以上言うな！

俺はなんもねぇよ！ていうか」

・

・

渡辺「俺、お前が思ってる以上にお前のこと大好きだから。なんも心配すんな…って、こんなこと言わせんなよ...。」

A「ﾌﾌｯ、翔太くん大好き！」

そういって、私は翔太くんの頬に一瞬口付けた。

翔太「…なっ、」

翔太くんは、思ったより恥ずかしがり屋みたいです。