ﾄﾓﾀﾞﾁ以上、ｺｲﾋﾞﾄ未満。【松村北斗】 (ページ29)

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A「ほら、行こう！」

松村「いや、校則で…ま、今日くらいいっか...。」

A「よし！そうと決まったら早く早く！」

松村「ちょ、早いって！」

・

北斗くんを連れてきたのは、

私たちの最寄り駅のすぐ側のショッピングモール。

松村「お前の気晴らしだから、

どこでもついて行ってやるよ」

A「ほんと！？

じゃあ、とりあえずタピオカ飲みたい！」

松村「じゃ、行こう」

・

A「え、これめっちゃおいしい！！」

松村「俺のも美味しいよ、一口飲む？」

A「え？いいの？」

二回目だ。

同じようなことが、夏祭りの日にもあった。

松村「いいよ、ほら。」

A「あ、ありがとう...。」

でも、やっぱり二回目でも緊張するもので。

涼し気な顔でいる北斗くんを見て、

なんだか無性に悔しくなった。

松村「あとは？」

A「んー、あ！」

松村「え、まさか...。」

・

A「プリクラ撮りたい！」

松村「出た...。」

A「嫌だ？」

松村「…ったく、しゃあねぇな。

俺、プリクラなんて撮ったことねぇもん...。」

A「早く行こ！」