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「あ！北斗じゃん！」
松村「…あ、おう、久しぶり...。」
ベンチに座りながら焼きそばを食べていると、
私たちに近づいてきた集団。
私たちと同じ中学だった人たちだ。
中には、私も同じクラスになったことのある人もいて
「え、松村くんじゃん！」
「隣の子、彼女？」
「…って、隣にいんのAじゃん」
「は！？あの北斗に彼女！？」
やばい、このままでは変な噂が広まってしまう。
A「いや！違うよ！そんなんじゃ…」
・
・
松村「どうだろうね」
A「…えっ！？」
「否定しないってことはそうなのかよ」
「は？松村くんの彼女とか立場わかって無さすぎ」
その北斗くんの一言で、
一気に私に浴びせられる女子からの罵倒。
実際にその場にいるのは5人くらいなのに、
世界中の人を敵に回した気分になった。
松村「…あ、1つ言っとくけど」
・
松村「コイツのこと、傷つけたら許さないからな？
あと、立場わかってないとか言ってるけど、
お前らの方がよっぽどわかってないから。」
松村「行こ」
・
そのまま北斗くんに手を引かれて、
奥へと連れていかれた。
A「ねぇ、ほんとに良かったの？」
松村「なにが？」
A「否定しなくて」
松村「あぁ、嫌だった？」
A「…いや別に、そういう訳じゃないけど...。」
・
松村「いいじゃん。俺とお前の仲だろ？」
北斗くんにそう言われると、
なぜだか前向きな気持ちになってしまう。
ダメだ。北斗くんなら何言われても許しちゃう。
松村「はい、じゃあ射的行こーーー」
A「え、射的？」
松村「俺、どうしても射的やりたかったの！」
A「え、かわいい(笑)」
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作者名：かのまる
| 作成日時：2020年11月14日 14時
