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hokuto今から行くから家の前にいて
そう送られてきたLINEの通り、
こんなにも家が近いのに
北斗くんは律儀に家まで迎えに来てくれた。
私たちは、2人とも浴衣は着ずに
ラフな格好をしている。
隣を見ると北斗くんがいる。
そう考えると、
好きな訳でもないのに何故かドキドキしてしまう。
松村「何？」
A「え？」
松村「いや、すっげー見られてる気がした」
A「あ、いや！ご、ごめん！」
彼の横顔は、
私まで見惚れてしまう程美しかった。
・
響き渡る太鼓の音。
にぎやかな声と明るい装飾。
そんな風景が、北斗くんと2人で
お祭りに来ていることを実感させた。
松村「なんか食べる？」
A「焼きそば食べたい！」
松村「よし、じゃあ行こっか」
松村「いいよ、こんくらい俺が払うから」
A「え、いやいや、悪いよ！」
松村「このくらい、俺にカッコつけさせて？」
A「…ありが、とう」
・
私たちは近くのベンチに腰掛けた。
A「ん！おいしい！！」
松村「食欲旺盛ですね(笑)」
A「だって美味しいんだもん！
あ、北斗くんも一口食べる？」
松村「…え？」
A「…あっ！ごめん！」
ついつい、
いつも愛理と一緒にいる時のように接してしまった。
北斗くんに一口あげるなんて関節キスになっちゃう！
何言ってんの私！
自分のした行動にビックリして固まっていると
松村「ほんとだ、おいしい」
A「…え？」
いつの間にか、
私の箸にのっていた焼きそばが無くなっていた
松村「あ、ぼーっとしてる間にいただきました」
…え？関節キス？
そっぽを向いている北斗くんの顔が
少し赤くなっていたのは私の気のせいかな？
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作者名：かのまる
| 作成日時：2020年11月14日 14時
