ﾄﾓﾀﾞﾁ以上、ｺｲﾋﾞﾄ未満。【松村北斗】 (ページ3)

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「ねぇ北斗くん！」

「なんの本読んでるの？」

「北斗くんってかっこいいよね！」

次の日。

早くも北斗くんのかっこよさに気づいたクラスの女子達が北斗くんの周りに集まってきている。

それに対し、北斗くんは顔色変えずに冷静に対応している。

そんな姿に、なんだか笑えてくる。

しかし、そんな彼にも早くも友達ができたらしくて

？？「おい、北斗ー、飯行こうぜー」

松村「声でけぇよ樹」

田中「早くー、お腹空いたー」

彼は、田中樹くん。

北斗くんとは見た目から話し方まで何もかもが正反対で、

『チャラい』っていう言葉が良く似合う見た目をしている。

でも、田中くんが来たのは逆効果だったみたいで、

今度は田中くんのファンの女の子たちが集まって来て

周りにいる女の子たちの数が2倍になってしまった。

愛理「あの二人、すごい人気だねー」

A「ほんと。入学してからまだ2日なのに(笑)」

愛理「モテる人は違うなぁー」

そんな彼のみんなが知らない一面を自分が知っていることに

何故か誇らしげな気分になった。