ﾄﾓﾀﾞﾁ以上、ｺｲﾋﾞﾄ未満。【松村北斗】 (ページ2)

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愛理「じゃあ私、最寄りここだから降りるね！」

A「あ、そうなんだ！また明日！」

愛理「ばいばーい」

愛理とは電車の方面が一緒だったけれど、

最寄り駅まで一緒なんて言う奇跡は起きなくて。

私が降りる駅の少し前で愛理は降りる。

松村「AAさん」

A「…え、あ、はい！」

下を向いて読書をしていたら、

急に声をかけられて驚いて顔をあげる。

松村「いや、びっくりしすぎ(笑)」

A「い、いや、まさか松村くんに声かけられるとは思わなくて...。」

松村「なんでよ。ご近所さんなんだから。」

そう、私と松村くんは家まで近い。

これで今まで話したこと無かったのが不思議ってくらい共通点が多い。

松村「てかさ、松村くんてなんか堅いよ。

北斗でいいから」

A「わ、わかった...。」

松村「せっかく家近いんだから、一緒に帰ろうよ。」

A「う、うん」

今日初めて話したけれど、

北斗くんはウワサで聞くよりも明るくて、クールっていう感じじゃなかった。

松村「じゃ、また明日」

A「じゃあねー」

この数十分で、北斗くんの新たな一面が知れた気がする。