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A「片付け終わったよー…って、電話中か」
リビングで待っててもらっていた翔太くんを呼びに行くと、
誰かと電話していた。
渡辺「…だから、もう俺は無理なんだよ」
…何の話だろう
渡辺「別に元々俺ら付き合ってないし。
いちいち詮索されても迷惑なんだけど。」
電話をしている翔太くんの顔と声は、
私の知るあの優しい翔太くんではなかった。
渡辺「…俺、別にお前のこと好きだったわけじゃねぇし。1回優しくしたからって勘違いすんなよ
時間ないから切るわ。じゃあな」
…何かに、裏切られた気がした。
渡辺「…あ、部屋の片付け終わった？」
廊下に立っていた私に気づき、翔太くんに声をかけられた。
A「…あっ、うん！終わったよ」
渡辺「…今の電話、聞いてた？」
A「…っ、ちょうど今戻ってきたから聞いてないよ！
どうしたの？」
渡辺「…んーん、なんでも。
お前の部屋行ってゆっくり話そうぜ」
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作者名：かのまる
| 作成日時：2021年3月10日 20時
