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渡辺「…あと、さ、こんな時に、言いづらいんだけど…」
A「…ん？」
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渡辺「…俺、明日東京に戻らないといけないんだ。」
A「…え？」
そうだった。
翔太くんは元々東京の大学に通ってて、
実家に帰ってきていただけ。
展開が早すぎてあっという間だけど、
実際にはもう1週間くらい経ってしまった。
渡辺「…ごめん、無理、我慢できない」
A「…えっ、ちょ、翔太くん！？」
そう言って翔太くんは私のことを強く抱き締めた。
A「…待ってここ普通に道路、！」
渡辺「そんなの関係ない」
A「関係あるよ、！」
渡辺「…っるさいな、」
うるさいってなに！？
そう言い返そうとしたが、それは何かによって遮れた。
…それが翔太くんの唇だと理解するまでに、時間がかかった。
渡辺「…俺、Aと離れたくない」
A「…っ、しょ、たくん」
渡辺「…Aが近くにいないと、俺ダメみたい」
A「…離れても、私たちの関係は変わらないよ？」
渡辺「夏休みになったら絶対遊びに来てね？
俺、待ってるから」
A「…うん、」
・
A「…大好きだよ、翔太くん」
渡辺「…俺も。」
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作者名：かのまる
| 作成日時：2021年3月10日 20時
