お隣のお兄さん。 〈諸伏景光〉

♡ ページ25

『…？あれ、警察の皆さんがここに集まって何してるんですか？何か事件でもあったんですか？




キャリーケースを転がしショルダーバッグを持っている彼女は紛れもなくAちゃんだ。よく分からなすぎて言葉が出てこない…まぁ事件とかに巻き込まれてなくてよかったけど。



「Aちゃん、どこ行ってたの？」




『あぁ！旅行ですよ旅行！ノースマホデーで旅行してたんですよね、友達と。両親とかには一応連絡つかないこと言っておいたんですけど…あれ、私諸伏さんには伝えてなかったっけ』


「ノースマホデーでよくここまで帰ってこれたな…」



『はい！とても楽しかったですよ、神戸と大阪と京都と…3泊4日でまだまだ行き足りないところがあるからまた行きたいなぁって。良ければ一緒に行きましょ！』



じゃあ疲れてるから寝ますね〜なんて手をヒラヒラさせて自室に戻っていく彼女。本当に嵐のような子だな。彼女が部屋に戻るのをみて腰が抜けそうだった。



「ま、無事でよかったなヒロの旦那♡」



「諸伏ちゃん旅行行ってらっしゃい♡」



「松田に萩原、気持ち悪いぞ…とは言いつつも僕も。ヒロ、もっとアタックするんだ♡」



「ゼロまで…気持ち悪いからやめてくれ。…そんなこといってもどこまでしていいのか分からないんだ」





あくまでもオレは、彼女のことを大切にしたいと思っている。だからそう簡単に手を出したり…そもそも、7つも上のオレと彼女は付き合ってくれるだろうか。

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