女でもなれるかな ページ7
A「ふぃ〜。」
王騎「ンフッ、まるでおじさんみたいですねェ。」
A「いや、湯船久しぶりなんですよ。王宮の時は全部頭からお湯被って体拭いて……ってぐらいだったんで………」
風呂に入ってても信が来るし、うぜぇし！
だから毎回毎回そんな感じ
王騎「女子力の欠片のかの字もありませんねェ。」
A「そ、それは………(汗」
そんなん知っとるわ！
俺は女子力なんてない！
俺は別に女になりたい訳じゃないし……
正直、男になりたかった
父上は俺の事女でよかったって言ってるけど俺は男がいい
何故かって？
そりゃあ、筋肉のつきやすさ、戦にも男ってだけで簡単に出られる、剣なんて普通に握れちまう。
女の俺は小さい頃から花嫁修業ばっか
俺は誰の嫁になんてならない
俺は戦に出て名声を手に入れたい
そしたらもっと戦に出られる！
そして将軍になる！
王騎「………A聞いていますか？」
A「え、あ……聞いてなかった…です。」
王騎「そんな所だと思いましたよ。真面目な顔でなにやら考え事をしてそうでしたからねェ。悩み事ですか？」
また少し不気味に笑いそう聞いてきた
悩み事……
A「王騎将軍……。」
王騎「はい？なんですか？」
A「女でも将軍になれますか？」
王騎「………ンフッ、何年か前にも同じことを言った人がいましたねェ。」
王騎将軍はそう言いながら悲しそうな目で空を見た
そして俺に視線を戻し
王騎「あなたが力をつければきっとなれるでしょうねェ……。」
A「本当ですか!?」
王騎「しかし、まずあなたは何故将軍になりたいんですか？」
将軍になりたい理由……
そんなのひとつしかない
A「女には無理だって……女は弱いと思っている奴らを見返して名声を手に入れるためです。」
俺は正直に王騎将軍の目を見て答えた
王騎「………そうですか。それじゃあ行きますよ。」
A「へ？どこに？」
王騎「将軍になりたいのでしょう？ならまずあなたの力を見せてもらいます。」
そう言い王騎将軍は立ち上がり歩いていった
他の兵も王騎将軍の後を追い歩いていった
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作者名：仮眠さん x他1人 | 作成日時：2020年7月26日 20時
