学長せんせーのおでましだぁ ページ10
「失礼します」
「アヴニール?珍しいなーお前ここ嫌いじゃん」
「ちょっと頼み事がありまして」
「別にいーじゃんいつも通り喋んなよ」
目の前には俺とそんなに年の変わらなさそうな青年が一人｡
きっと､この人が学長なんだろうけど､そう見えないなー｡
「んで頼み事ってなに?」
「アイナをここの寮にいれてほしいんだが」
「アイナ?」
「俺がアイナだよ……です」
「えっと､どういうことかな?」
という学長さんのためにガイが一生懸命説明していた｡
「簡単に言うと､空から降ってきたアイナは行くところがないと｡だからここに置いてほしいと」
「そうだ」
「まぁとりあえずアイナと喋るわーガイ､授業始まるからもう行け」
え､ちょちょ待って待って!
俺この人と二人きり?
「てなわけで､初めまして｡エスポワール学園にようこそ｡学長のシンバ＝エスポワールです」
「初めまして｡アイナです」
「よし､じゃあ入学テストを始めよーう!」
「え､なんで!」
「だってここ､
「じゃあ最初から寮父でいいんだけど」
「それじゃつまんないじゃん?」
「俺の頭の上にあるクリスタルを一つでも破壊できたら合格｡破壊できなかったり､自分のクリスタルを破壊されたら寮父｡なにをしてもいーよ｡おっけー？」
魔法とか俺使えないよ?
え､無理じゃね｡
「俺､魔法とか使えないんですけど」
「大丈夫､俺も魔法
絶対大丈夫じゃないよね!
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作者名：楓 | 作成日時：2017年12月1日 23時
